初体験は物置部屋で・2



「あ、あ、あ…」

くちゅくちゅと、スネークと繋がった場所から濡れた音が響く
激しく突き上げられるたびに、ゾクゾクとした快感が背筋を這い上がってたまらない

悔しいけど、どうしようもないくらい気持ちいい
あっという間に、体が射精感を訴える

「や、も…イき、たい…」

そう、訴えると
スネークはニヤリと笑って、腰を深く引き寄せた

「やっ…何でっ」

いつもなら、イきたいと言えば、前をしごいてイかせてくれる
けど、今日はニヤニヤと笑って

「どうせだ、カズ…後ろだけでイってみないか?」

そう、思いもしなかったことを言い出した

「やだっ…むりっ」

その言葉に、俺は首を激しく振った

後ろだけで、イけるわけがない
後ろを突かれるのは、確かに凄く気持ちがいい
けれど、イくには少しばかり刺激が足りないのだ

けれど、スネークはどうしても俺を後ろだけでイかせるつもりらしく
グリグリと中を突き上げはするが、前に触ってくれる気配がない

「やだ!も、イきたいっ」

たまらなくなって、震える手を性器に伸ばした

「ダメだ…今日は後ろだけでイってみろ」

けど、その手もあっという間にスネークの手に絡め取られ、頭の上で固定されてしまう

たまらない、もどかしい、イきたくてたまらない
絶頂を求めて疼く体が、どうにかしてイこうともがく

「やだ、むり!いやっ…スネーク、おねがっ…も、イきたいっ」

「先でイこうとするな…後ろに集中しろ…」

スネークの言葉に、頭を振って必死に抗議する
その間も突き上げられ、だんだんと追い詰められていく

イヤだ、無理、イきたい
ぐるぐると、そんな言葉ばかりが駆け巡る

快感が、まるで濁流のように体の中で暴れまわって
出口を求めて、体中を駆け巡り

一際奥を突き上げられた瞬間

「あ…あぁぁーっ!!」

体の中で、何かが弾け
快感が溢れ出たような気がした

「…ほらな、ちゃんと後ろだけでもイけるだろ?」

そういって、スネークが笑う気配がしたけど
俺は、それに反応することができない

何だ…今の…
確かに、イった感じがした
でも、射精とはまた違う感覚
じぃんと下肢が、いや体全体が甘い快感に痺れている
イったのに、快感が体に残り続けている

「ほら…もう一度イってみろ」

呆然と快感に酔っていると、再び突き上げが始まった

「あぁっ!」

甘い快感の残る体はあっという間に燃え上がり、強い快感が再び駆け巡る
あっという間に、もう一度イかされてしまう

「やだ、やだ!また、イちゃっ」

「好きなだけ、イけばいいさっ」

クスクスと笑うスネークとは裏腹に、俺はイかされ続けることに恐怖すら覚えていた

自分の意思とは裏腹に、突き上げられる下肢はただひたすらに快感を送り込む
ずぐずぐと甘く痺れるソコが、下半身が別の生き物になったような感覚さえ覚える

イってもイっても、終わらない
気持ちいいのが、止まらない

終わらない快感に、脳が、体が溶けてしまいそうで
まるで、自分が自分でなくなっていくようで
おかしく、なってしまう

「も、やだぁっ…イきたい、イきたいっ」

「イってるだろ?ほらっ」

強く突き上げられて、また体が絶頂を覚える
いや、もういつイってるのかすらわからない
気持ちよくて、たまらない

「ちが、…も、出したいっ」

初めて知った終わりのない快感は、たまらなく気持ちよくて
どうしようもなく、怖かった

「あっ、あぁっ」

「…なぁカズ…さっき、オポッサムと何をしていた?」

不意に、耳元でスネークが囁く
けれど、快感に支配された脳ではその意味が上手く掴めない

「ぁ、ぁっ…はなし、してたっ」

「それだけで、キスをするのか?」

「ふぁっ…され、た…おれじゃ、ないっ…」

「…なら、他の兵士とは?」

「あ、ぁ…ほ、か?」

「俺以外の兵士と、こういうことをしたのか?」

「してなっ…あ、ぁっ…スネーク、スネークだけっ…やぁっスネークとしか、してないっ」

もう、スネークが何を言っているのか
自分が何を言ってるかすら、よくわからない

けれど
何故か、その瞬間スネークがどこか安心したように笑ったのだけは、わかった

「いい子だ…すまなかったな」

唇に、触れるだけのキスが落ちてきた瞬間

「あぁっ!」

今まで触れてくれなかった性器を上下に擦り上げられ

「あぁっ!も、でちゃ…やあぁぁっ!!!」

今までにないくらいの快感が体を襲い
ドクドクと、精液があふれ出した

「あ…あぁ…」

ようやく射精できた安心感と、イかされまくって体力の限界だったのが重なって
そのまま、落ちるように意識を失った






『まったく…ボスが苦労するわけだ』

あの時
オポッサムが、そう呟いたことも

『そんな顔するくらい大切なら、ちゃんと見張っておかないと…油断してたら、俺がミラーさんをもらいますからね?』

スネークにそう囁いたのを
俺は、このときまだ知らなかった























Amazonからようやく発送メールが来た
でも、届くのが27日と書いてあってむしゃくしゃしてやった
鬱憤を全てカズにぶつけてやった
後悔も反省もしていない

1と2で文章量がものすごく違うのは、管理人の無計画性と文章力のなさの賜物です

テーマは、兵士とカズのキスシーンを見てブチキレスネーク
最初兵士はモブの予定だったけど、気まぐれでキャラ付けたらえらいことになった
途中闇スネーク様が降臨してカズがえらいことになった
けど、カズがガチ泣き入ったんで何とか退散してもらえました

書けば書くほど長くなっていくのは何故だ…



以下、多分誰も期待していないオポッサムプロフィール

金髪碧眼の美青年
マザーベースができるちょっと前からMSFにいる比較的古参組、諜報班所属
年は25くらい、身長は185cmくらいな予感
物腰は穏やかだが、実は腹黒なにおいがする

モデルは、我が家の諜報Sランクなイケメン兵士

27日にCD届いたら、このシリーズ一度終わる予定

- 109 -


第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -