だから、ごめんね?・2



あ、もう入れるんだ
ガチャガチャとベルトを外され、尻を高く上げさせられ、スネークが何をするつもりなのかを理解する
欲を言えばもうちょっといたぶって欲しかったけど…前触られたら気持ちいいのばれちゃうし、まぁいいか

「な…何する気だよ…?」

ここまできちゃったら、ちょっとくらい怯えた方が相手を煽るはずだ
小さく体を震わせてスネークを見上げれば、スネークの左目が酷く嗜虐的な色を帯びていて
たまらずに、ごくりと生唾を飲み込んだ

「ははは、いい顔だ」

どうやらスネークは、それを怯えと取ったらしく、興奮しきったように笑うとぐっと腰を押し付けてきた
その熱に、ビクリと体を強張らせ…けど、意識的にソコからは力を抜く
切れると、後面倒だし

「い、いやだっ!やめ…っ!」

スネークの動きを阻害しない程度にバタバタと怯えきったように暴れてみせると、スネークが俺の体を押さえ込んで固定した

「大人しくしろ…余計に痛くなるぞ」

痛くても平気だ!むしろ気持ちいいしバッチこい!
心の中だけでそう叫び、その瞬間に備えて息を吐く
期待から瞳が潤んでいくのが自分でもわかる
すっかり大人しくなった俺に、スネークはどこか満足げに鼻を鳴らし
ぐいっと、腰を押し付けてきた

「ひ、ぐっ…!」

いくら切れないように力を抜いているといっても、濡れも慣らされもしていないソコはそう簡単には飲み込まないし、衝撃も凄まじい
けれどスネークは、そんな抵抗などものともせず強引に力だけで捻じ込んでいく
スネークの性器が俺の中をめりめりと押し広げ、蹂躙していく

「ふぐっ…あ、ぁ…」

けれどそれが、気持ちよくてたまらない
気を失いそうなほどの痛みも、強引に押し広げられる違和感も、奥にねじ込まれていく衝撃も
何もかもが、快感へと直結する
我ながら悪趣味だが、気持ちいいんだから仕方ない
思い切り締め付けてしまいそうになるのを、大きく呼吸をしてどうにか堪える

「動くぞ」

ゆっくりと時間をかけて奥まで突っ込まれ、息を整える暇もないままそう宣言され、ギリギリまで腰を引かれまた奥へと捻じ込まれる

「あ、ぐ…!」

だが全く濡れていないせいで、スネークの動きは酷く遅い
当然だ、男の体は勝手に濡れないし、濡れてないのに速度を上げればスネークも多分痛い
スネークも段々焦れてきたのか、後ろから小さくしたうちが聞こえてきたかと思うと、ぐっと尻肉をつかまれ、限界まで左右に開かされた

「ひっ…い、ぁっ」

広げられたせいで少し抵抗が減ったのか、スネークの動きが少しずつ早くなっていく
こんなに広げられたら、スネークからは何もかも丸見えになってしまう
無理矢理突っ込まれてるのに、感じて美味そうに飲み込んでいるソコを見られてしまう
強烈な恥ずかしさと興奮が、俺の体を包んでいく

も、ダメ…気持ちいいの、我慢できない…!

「あぁ…あ、んぅ…!」

膨れ上がった快感を吐き出すように、体はあっさりと絶頂を迎える
射精を伴わない絶頂は強烈で、全身が快感で甘く痺れていく
けれどその余韻に浸らせてもらえることなく、スネークは俺の中を遠慮なく抉り穿つ
それがまた気持ちよくて、だんだんと嬌声が抑えられなくなっていく

「ひぅっ…あ、やぁ…!」

「どうしたカズ、気持ちよさそうじゃないか」

甘い声を上げ始めた俺に、スネークは愉しくてたまらないといった、どこかからかっているようにすら聞こえる声で俺をなじる
きっと今、スネークは蔑むような目で俺を見ている
軽蔑と侮蔑と興奮の混じった、あの目で
ゾクゾクと、背筋を恥辱混じりの快感が駆け上がる

蔑まれて当然だ、俺はレイプされて感じてる変態なんだから
腕を縛られて、痛みを与えられて、慣らしも濡らしもせず強引に突っ込まれて、犯されて
それで気持ちよくなってよがってる、どうしようもない変態

「あ、あっ」

その事実に気を失いそうなほど頭がくらくらし、快感が膨れ上がって絶頂へと駆け上がる
短い間に絶頂を繰り返した体は、体力の限界と苦痛を訴える
けど、スネークは俺を揺さぶるのをやめてはくれない
スネークから先走りが出てきたせいか、それともだらだらと零れる俺の先走りがソコまで伝い落ちているのか、スネークが動くたび濡れた水音が響く
動きやすくなったせいか動きも最初よりずっと激しくて、乱暴だ

「いや、だぁっ」

それがさらに快感を煽り、絶頂へと強引に体を押し上げる
射精を伴わなければ、何度だろうとイくことが出来る
逆を言えば、射精しなければこの絶頂は終わらない

「いやぁ、あぁぁっ」

何度も何度も絶頂に押し上げられ
段々と、いつイっているのか、わからなくなっていく

苦しい、辛い、もう終わらせて
気持ちいい、もっと、まだまだ欲しい

終わりの見えない快感地獄に、全く違う二つの思いが俺の思考を支配していく

「すね…も、もう、イきたいっ!」

たまらずそう叫べば、頭の上でスネークが笑う気配がし
ずるり、と俺の中を好き勝手していたそれが勢いよく抜き去られる

「あぁ…」

急に訪れた喪失感に、たまらず腰を揺らして悶えていると、まるで放り投げられるように体を横倒しにされ、勢いで体が反転する
驚いてスネークがいるであろう方向へと首を上げると、ギラギラと鋭く光る瞳と視線がかち合った

「ぁ…」

「俺は優しいからな、イかせてやろう」

スネークも限界が近いのか、その息は熱く欲情に濡れている
太ももを爪が食い込むほどに掴まれると、ぐっと胸足が付いてしまいそうなほど体を折り曲げれる
あまり柔らかい方でない体が、ギシリと軋んで痛みを訴える

「見ていろ…お前が、どれだけいやらしいかを」

そのままスネークは俺に覆いかぶさると、低く甘い声でそう囁いて再び腰を押し付けてきた
限界まで体が折りたたまれているせいで、ずぶずぶと美味そうにスネークを飲み込んでいくソコが俺にも丸見えで
そのあまりの淫猥さに目の前がクラリとし、ヒクリとソコが更なる快感を求めて蠢いたのが自分でもわかった

「あ、あ、あ!」

そのまま乱暴に掻き混ぜられ、体中が悲鳴を上げる
体の下敷きになっている腕と肩が痛い
腰も背骨も股関節も強引に曲げられ、ギシギシと壊れそうな音を立てて軋む
けど、それが気持ちいい
もっと乱暴にして、もっと酷くして、もっと、もっと、もっと!

「ひぐっ…いあぁぁぁ!!!」

痛いほどに張り詰めてダラダラと先走りを零す性器を、潰されそうなほど握られた瞬間
ようやく与えられた刺激に、ドクドクと勢いよく精液があふれ出す
何もかもが、強烈な快感に押し流され消えていく

「あ…あ、ぁ…」

はぁ…気持ちよかったぁ…最高…
あまりの快感に真っ白になった頭の隅で、どうしようもないほどの満足感と充足感に浸りながら、自然と落ちていく瞼に任せて目を閉じる

―…カズ?おいカズ、しっかりしろ!

閉じきる寸前、スネークが何かわめいているような気がしたけれど、気持ちよさには逆らえずにそのまま瞼を下ろす
ごめん、後で話聞くから…後にして…
そんなことを考えながら、俺の意識はゆっくりと心地よさに溶けていった





「よかったカズ!気が付いたか!!」

ゆっくりと浮上する意識に任せて目を開ければ、すぐ目の前に心底心配そうなスネークの顔があった

「…スネーク?俺…」

「すまなかった…怒りにまかせて、お前にひどいことをしてしまった!」

本当にすまなかった!と深く頭を下げ小さく震えるスネークの姿に、ちょっとだけ罪悪感が沸きあがる
確かに乱暴にしたのはスネークだけど、そうするように計算して煽りまくったのは俺だし

「いや…俺の方こそ、ごめん…」

「あぁ、まだ寝ていろ!喉渇いてないか?」

「ん…ちょっとだけ…」

「何か飲み物を持ってくる、待っていろ」

どたどたと忙しく部屋を飛び出していったスネークの背中を見送って、俺はゆっくりと体を起こして辺りを見回す
体は綺麗にされているし、ベットのまわりに散々ちやほやと介抱してくれたであろう後がそこらじゅうに残っている
俺が気絶した後相当慌てたであろうことがたやすく想像できて、思わず吹き出していると

「水、持ってきたぞ。飲めるか?」

出て行ったときと同じ勢いで、水のボトルを持ったスネークが部屋に戻ってきた

「ありがと…」

「体、痛くないか?大丈夫か?」

「ん、平気」

こくり、と喘ぎすぎて枯れた喉を水で潤しながら、ちょっと泣きそうなくらい情けない表情をしているスネークに笑って見せる
本当は痛くないところを探す方が難しいほど全身痛いし、多分まだ立てないだろうけど…ちょっとくらいはスネークを安心させてやりたい
あんな表情させたの、俺だしね

本当はこういうの以外にも、縛られたりとか、鞭で引っ叩かれたりとか、色々されたい欲求はあるし、多分言えばスネークはそういうことしてくれるんだろうけど
そのほうがこうやってスネークに罪悪感抱かせるような真似するよりもずっといいし、スネークを半ば騙すようにして欲求を満たすことに罪悪感がないわけじゃないけど

「何か欲しいものはないか?腹は減ってないか?」

「平気、ありがと」

こうして過剰なほどちやほやして甘やかしてくれるこの瞬間が、酷くされるのと同じくらい好きだから
スネークが俺のいう事なんでも聞いてくれるの、乱暴にされるのと同じくらい気持ちいいから
乱暴なスネークも、優しいスネークも、同じくらい愛しているから
だから、ごめんなスネーク

「本当にすまん、カズ…」

「…本当にそう思ってる?」

「あぁ、もちろんだ」

「ならさぁ…」

今度踏んじゃった葉巻箱で買うから許して
心の中で小さく舌を出して、俺はスネークに寄りかかり
耳元で、めいっぱい甘えた声でおねだりをした
















エロリハビリビリ
色々ごめんなさいな出来ですみません

我が家はいつもカズがスネークにいいようにされているので、たまにはカズがスネークをいいようにさせてあげようと思って書きましたが…うん、何だこれ
カズがド変態ですみません、でもカズがドMなのは公式だからいいよね!(よくねぇよ)

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