親しい者なら?・2



やたら上機嫌なスネークに寝室に引っ張り込まれ、ベットの上で向かい合うように座らされる
ここ俺の部屋なんだけどなぁ…と思ったが、今のスネークに何を言っても無駄なことくらいわかっている
人間、諦めが肝心だ

「それじゃ、始めるか」

そんな俺の微妙な心境を知らないスネークは、相変わらず機嫌よさそうにそう言いながら、俺のベルトに手をかけようとする

「いいよ、自分で脱ぐ」

その手を払ってスネークを軽く睨む
正直抜きあうってだけでも結構恥ずかしいのに、この上脱がされるとかどんな羞恥プレイだ

「何だ、恥ずかしいのか?」

「日本人だからな」

スネークは少しだけ笑いながらも、俺の手元を真っ直ぐに見ている
その刺すような視線に、これから抜きあうために脱ぐんだと強調されている気がして、見られていることが物凄く恥ずかしく思えてくる

あれだ、変に意識しちゃわない方が気が楽だ
シャワールームやサウナで一緒になったことなんて数え切れないし、互いの着替えをみたこともある
当然、スネークのナニを見たこともあるし見られたことだってある
今更脱ぐところを見られたところで、何も恥ずかしくない!
そう念じて、手早くベルトを抜き取って一気にズボンと下着を下ろす

「豪快だな」

「別に恥ずかしがることでもないだろ?ホラアンタも脱げよ」

ぽいっと脱いだ物を邪魔にならないようにベットの端に放り投げ、ニヤニヤと笑っているスネークの腰を軽く蹴りとばす
スネークもベルトを外して、ズボンと下着を脱ぐ
出てきたものは、見慣れているとは言いがたいが…それでもよく見たことのあるブツで
何が悲しくてスネークと下半身露出しあわなきゃいけないんだと、一瞬冷静になりかけた

「…カズ?」

「あ…あぁ、ごめん」

その思考を頭の隅に追いやって、どうにかスネークと向き合う
冷静になったら、虚しさとか色んなものが溢れてきそうでイヤだ
もう変に意識しない方がいい、これは一種の事務処理だ、自分のナニをしごくのと何一つ変わらない
っていうか、そう思わなきゃやってられない

「あまり緊張するな、普通だろコレくらい」

別に緊張はしてないけど、一応頷いておく
スネークはいい子だとでも言いたげに俺の頭を軽く撫で
その手が手ゆっくりとしたに下がっていき、俺のナニに触れる
その瞬間、反射的に体が竦んだ

「ぅ…」

…今更だけど、逃げたくなってきた
目を閉じて好みの女の子でも想像してようかと思ったけど、よく考えれば抜きあうってことは俺もスネークのしごかなきゃいけないわけで
何が悲しくて他の男の勃起したもんしごかなきゃなんないんだよ
そう考えたら、全然勃っていないのに、何かもうすでに萎えそうになってきた

…やっべ、俺ちゃんと勃つかな?
勃たなきゃ、スネークになんか変な誤解与えそうだし…本気で好みの女の子想像するしかないかもこれ

そんな杞憂は、次の瞬間一瞬で消えた

「っ…!」

ゆっくりと、スネークが手を動かしだす
その指先は、的確にポイントを捉えていて気持ちがいい
その快感に煽られるように、情けないくらいあっさりと勃ちあがっていくのが自分でもわかる

「はぁ…」

「敏感だなお前」

思わず吐息を漏らすと、スネークがからかうように耳元で笑った
睨み返してやると、スネークは逆に笑みを深め

「俺のもやってくれ」

そういって、もう片方の手で俺の手を掴むと股間へと持っていった
指先に触れたソレはもう勃ちあがりはじめていて
触ってないのに何でだよ、と一瞬思ったけど、あまり深く考えたらこんなことやってられない
思い切って握り込んで軽く揉むように刺激すれば、スネークのモノも勃ちあがっていく

他人のモノを握ったことはないけど、やっぱり自分とは何となく違う気がする
形とか大きさとか、色々と
それを観察するように撫で回していると、スネークの動きが快感を煽るものから、快感を与えるものへと変化する

「ふ…ぅ…」

太いくせに繊細に動く指先は、テンポよく刺激する場所を変えて快感を与えてくる
おまけに、女の子じゃ中々気付いてくれないような性感帯まできちんと刺激してくれる
男同士でポイントを知り尽くしている上、抜きあうのが普通、と言うだけあって慣れているんだろう
正直、今までで一番気持ちいいかもしれない
あまりの気持ちよさに、頭の芯がくらくらしてくる

「ん…っ…」

「気持ち良さそうだな」

与えられる快感に夢中になっていると、スネークがどこか楽しそうにそう囁いた
その言葉に、いままでずっと見られてたんだと当たり前のことに気付かされて、一気に顔が熱くなる
これ以上みっともない顔を見られたくなくて、スネークの肩に額を押し付ける
耳元で、スネークのおかしそうな笑い声が聞こえた

「そんなに恥ずかしがらなくてもいいだろう」

「うっさい、アンタとは違うんだよ」

「日本人だからか?」

「そうだ」

顔を伏せているせいでスネークの顔は見えないが、物凄く楽しそうな顔をしているというのは声でわかる
同じようにシているのに、スネークばかり余裕なのは気に食わない
スネークのモノを握りなおし、本格的にしごく
他人のモノをしごいたことはないけど、同じ男だ、大体のポイントくらいはわかる
ソコを刺激していると、耳元に熱く湿った吐息が触れる
その熱に、自然と背筋が震えた

「ん…ん…」

「はぁ…」

少しずつスネークのモノから先走りが溢れてきて、俺の手を濡らしていく
けど、それは俺も多分同じだ
聞こえてくるぬちぬちと湿った音は、どちらのものだろうか
そんなことをぼんやりと頭の隅で思いながら、スネークから与えられる快感に溺れ、スネークに快感を与える
徐々に熱が高まっていって、体が絶頂を欲しがって疼きだす
自分でやるより早いけど、気持ちいいんだからしょうがない

「…イくか?」

やはり、同じ男だからだろうか
スネークはそれを敏感に察知して、欲に濡れた声でそう聞いてきた
その声で、スネークも絶頂が近いんだろうと何となくわかる
こくりと頷いて、手の動きを絶頂を促すものへと変える
スネークも同じように、手の動きを変えて俺を煽る

「ぁ…ふっ…」

それがまた、たまらなく気持ちがいい
まるで引っ張り上げられるように、一気に絶頂へと駆け上がる
ポイント知ってるってだけで、ここまで気持ちよくなるなんて

「ぁ、ぁっ…!」

自然と声が漏れ、たまらずにスネークの手を濡らしてしまう
そして、俺から一拍遅れてスネークも俺の手を濡らした

「…よかったろ?」

絶頂後の心地よい疲労感に身を任せていると、スネークはどこか得意げに俺を顔を覗き込んできた

「まぁ…なぁ…?」

俺は何かもう色々ごっちゃになって、スネークから目をそらしながらどうにかそう答えた
正直、ものっすごく気持ちよかった
女の子にやってもらうよりずっと気持ちよかったかも…なんて思考が浮かびかけ、自分で自分にげんなりした
いや、俺にホモの気はない
これっぽっちないけど…ハマる奴の気持ちがちょっとだけわかっちゃったような、何か一線こえっちゃったような…
もう自分でもよくわからん感情が胸の中に満ちている

「また抜きたくなったら、いつでも言えよ。いつでも相手してやるからな」

けど、スネークはそんな俺の複雑な心境に気づくことなく、そんなことをほざいた挙句物凄くいい顔で笑った

「…うん、そうだな…」

何かもう、その満面の笑みを見ていたら俺の複雑な心境とかどうでもよくなってきた
複雑に考えてる俺が、馬鹿みたいに思えてくる
そうだ、スネークにとっては普通なんだから、俺も普通にしてればいい

「スネーク…ティッシュとって」

もう考えるのに疲れて、自分で自分をそう納得させ
今一番気になること…手がベタベタするという現象を解消するため、スネークにそう声をかけた




















うん、何だろうコレ!
自分でも何だかよくわかりません!!
とりあえず、カズは深く考えると虚しくなるので深く考えないことにしたらしいです
誰か俺にエロの書き方を伝授してください(切実)

慣れって怖いよね!的な続き物になる予定だけど、どうなるかは未定

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