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彗、クヴァール、ベルタ、鳳斗の魔術うんぬんの補足です。 彗、クヴァール、ベルタ:魔術と書いてありますが厳密に言うと己の心の底から願う“渇望”です。 つまり求めても得られずに高まった願望のこと。希って追い続ける見果てぬ夢。その人物の魂の形とも言えるようなものです。 強い渇望はやがて「渇望を叶えるための異能」を生み出します。簡単にいえば「強く祈れば夢は叶う」ということです(鳳斗の扱う夢とはまた違います)、実際に異能を発現させるのは並大抵のことではなく、頭がおかしくなるレベルで祈らなければなりません(つまり重度の中二病)。 凝固なものとなり威力も変わります。渇望が薄いと脆く、他者に壊されやすくなります。 そして彼らの扱う渇望は 飢えや渇きが強ければ強いほど高まるため、求めた物が得られなければ得られないほど、現実への不満が強ければ強いほど、渇望は高まるという皮肉な性質があります。 言いかえれば、渇望の持ち主は強大な異能を持ちながら勝ち組・強者というわけではなく、むしろ求めた物を得られない者であり、思い通りにならない現実から逃避する弱者であるとも言えます。 ちなみに彗の風と剣を形成する魔術は己の渇望の欠片のようなものでベルタとクヴァールが扱う渇望より願いが浅く、彼らと比べるととても弱いものですが、彗本人が自覚し、深く渇望できるようになると……? 鳳斗:すべての魔術は“夢”を揮うことで行います。 ここでいう夢とは即ち術者のイメージに他ならず、どれだけのことを成し得るかは、それを操る術者のイメージ力、精神強度、想いの強さに依存します。 基本的に「己の夢を強く想っている」かで決まります。 逆に精神面が劣ると避け難しく劣勢を強いられます。あまりに弱いと、特に鳳斗のような戦闘スタイルだとまともに戦うことすらできません(魔脚すら形成することができない、術も扱おうにも扱えない)。 そして己の技量により 術者個人が思い描く“自分だけの夢”を構築し展開する、言わば「固有技」と顕象することが可能です。 そしてもうひとつ。「協力強制」という自らの術中に相手を嵌め、事を有利に運ぶべく、他ならぬ相手自身の力をも利用するという、言わば 相手との合体協力技です。協力強制が成功した暁には、強者ほどおのれの強大な想像力によって足を引かれ、果たして驚異的な弱体化を強いられることになるという、使い方次第では戦闘の趨勢を決定づけ得る戦闘の切り札となります。が、 これを狙うとなれば「どれだけさりげなく、相手に気づかせずに流れに乗せるか」が肝となり。そのため、協力強制に際して踏まねばならない手順も必然的に煩多を極め、さらに知性が無かったり、精神力が強すぎる、等の要因で同意を成立させるのが難しいです。 そして現在、鳳斗は「固有技」「強制強制」まで扱える技術(精神力)はありません。 故に彼らの渇望、夢が尽きない限り彼らの魔術(という渇望と夢)は扱え続けます。
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