episode-04
ティンバー暗殺事件03
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ついたそこは、どこもかしこも火だらけで。
スコール達はそれぞれにわかれ、住民を助けながらウォーターや、ブリザラ等を使い火を消し止めて歩く事になった。
「キリがないな…」
舌打ちしたい気持ちを押さえて、スコールはさらに強く広域にブリザラを唱える。
もう一度、同じように唱えようと口を開いた瞬間、視界の片隅に写った人物を捕らえた。
「誰だ!」
瞬間、耳鳴りがしそうなほどの鋭い音。
小さく驚いたスコールの肩に何かがかすった。
痺れるような感覚を無視してガンブレードを相手に向けて切りつける。
しかし、その刃は空を切った。
そして、刃と刃が折り重なる金属音。
手にずっしりとくる、何処と無く似た重みに首をかしげそうになりつつ、スコールはさらに踏み込む。
それを右に受け流され、額を刃が滑っていく。
小さな痛みと共にぬるりとした感覚がして、ああ、血が出たか…と小さく気を散らした。
瞬間、自らの手から重みが消え失せ…と何故か次の相手の出方の予測ができ、スコールは数歩後ろへと後退する。
目の前を刃が通りすぎ、次にまたあの鋭い音がした。
おかしい。
相手が持っているのは刀、もしくはブレードなはずだ。
消して拳銃などではない。
ならば、なぜ拳銃の音がするのか。
スコールはそこで、初めて相手の武器から顔へと意識をずらした。
「さ…っ」
瞬間、驚きに目を見開く。
スコールの意識が顔に写ったのを敏感に感じ取ったらしい相手は隙を逃さず、刃をふるってスコールへと斬り込む。
スコールはそのまま壁へと激突し、意識は儚くもブラックアウトしたのだった。





誰かが自分を呼ぶ。
身体が重たくて鉛のようだ。
手を伸ばしてみるが、届かない。
ああ、サイファー助けてくれ…
そう願った刹那、周りがふんわりと明るくなった。

「あ…いいんちょ?!聞こえる?誰かわかる!?」
目の前にドアップで映るセルフィ。
スコールは眉間に皺を寄せ、身体を起こした。
「セルフィ…ここはどこだ…?」
痛む額を抑え、セルフィに問うが当の本人は聞いていないようで…スコールは小さくため息をついた。
「良かった…ちゃんとわかるね?」
安心したようにセルフィは息をはく。
スコールは頭を数回左右に振るとはた、と何か思い首をかしげた。



 

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