目が覚めた
サイスコ、サイファーが夢見る話です
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「おいおい…マジかよ…」
そう声を上げたのはサイファーだった。




目の前には泥酔したスコールと、未だ酒を飲み続けているラグナ。
グラスのなかのお酒を混ぜながら、普段見ることのないふにゃふにゃの顔でラグナに笑いかけ、そして、挙げ句の果てにキスまでしている。
キスされている等の本人…ラグナはとても嬉しそうだ。
長い間、ほったらかしにしてしまってた息子に対してゆえの反動の愛情ならまだわかる。
が、この男。
こちらを見てしてやったりという風にニヤニヤ笑っていやがる。
要するに、確信犯。わざと。
わざわざこの男が自分を呼びつけた理由が判明したサイファーは、悪態を付くように舌打ちをすると、ラグナにまとわりつくスコールの頭を軽く小突いた。
「さいふぁ…?」
見上げてきたスコールの目元はウルウルしている。
上気した頬、熱い吐息。
ダメだ、エロ過ぎる。
ふいっと視線を避けて、帰るぞ。とただそれだけ伝えた。
「…やだ」
しかし、何が気に入らなかったのか。
机に伏せてしまった。
「…どうした?」
気分でも悪いのかと、かがんでスコールの顔を覗いてみたがそれもそらされた。
挙げ句の果てに、ラグナのそばに行ってスコールらしからぬスキンシップをし始める。
「らぐなぁー」
「んー?」
見つめ合う二人。
「らーぐーなーぁ」
胸焼けがしそうなほどの、甘い囁き。
「スコール…可愛い…」
まるで恋人を見つめるかのようなラグナの優しい眼差し。
二人の顔がだんだんと近づき、ラグナのうっすらと開いた唇がスコールの柔らかい唇に吸い付こうとした瞬間。
サイファーは近くのテーブルを力任せにひっくり返した。
…否ひっくり返そうとした。
瞬間聞こえた鈍い音。


ぼやけた視界がだんだんと鮮明になる。
見つめる先は見慣れた寮の天井。
傍らにいるはずの愛しい人のぬくもりが感じられない。
ガバっと体を起こすと、頭を抑えたスコールがベッドのそばの床にうずくまっていた。
「…スコール?」
「す…きか…」
「あ?」
とぎれとぎれに聞こえた言葉に疑問を感じ再度問う。
きっと、顔を上げたスコールは先ほどのように甘美な雰囲気などまとってはおらず、むしろ刺々しいまでの殺気をまとっているようだった。
「あんた俺を殺す気か!?」
叫んだスコールの目は若干涙目。
「俺がいつお前を殺そうとなんか、したんだよ」
ぽりぽりと頬をかき、スコールに手を差し出した。
素直に手を握るも、スコールはやっぱり収まりきらなかったのか、まだ暗い影を落とす時間にもかかわらず大声を上げる。
「なんの夢を見ていたのか知らないが、派手にシーツまくり上げやがって!おかげで目覚めるし、ベッドから落ちたじゃないかっ」
夢…。
「ったく、寝言もうるさいし…って聴いてるのかサイファー!」
スコールの言葉の端々から、どうやら自分は夢を見て、寝ぼけてシーツをまくりあげ安眠していたスコールをベッドから放り投げた。
ということを瞬時に理解した。
「…スコール」
「なんだ」
サイファーにしては珍しくうっすらと頬が赤い。
熱でもあるのかと心配したのかこちらに伸ばしてきたその手を、ギュッと握ると、小さく呟いた。
あの夢の中でスコールが飲んでいた酒は…確か…、

「今度、一緒に日本酒飲もうぜ」


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日本酒ってアルコール度数高いと親から聞きましてw
焼酎だったか?
お酒はあまり飲めないタチなので何とも言えませんがw
高校生時代のアルコールパッチテストで引っかかったのであまり飲まないのです(`・ω・´)
サイファー的にはお酒を飲ませて夢の中のスコールを体験してみたいという感じですかねww
ラグナの位置に自分をおいて、まーハレンチですねーw

皆さん、お酒はほどほどが一番気持ちいいらしいですよ〜!




     

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