駅前だからか、夜中の4時まで営業しているらしい。
そういえば、未成年丸出しの俺らなのに大丈夫なのか?飲み会しまくってた俺が言うのもおかしいが。
俺は見た目から余り未成年で引っかからないが、遥は明らか18歳にも満たない容姿だ。ここで帰されたら、たまったもんじゃない。
その辺を遥に聞こうとした矢先、先頭に居た女が店長らしき人物と親しげに話していたので、心配の必要がないと理解出来た。
親戚とか友人とかだろう。まあ、何はともあれ助かった。

個室の座敷に案内され、面々は席につく。六畳程の広さに掘りごたつ。もちろん、遥の隣に腰を落とした。
すると、ドカッと俺の横に女が座る。

「ここ、いい?」

えへへっと笑顔を見せるキャバ嬢のような女に、俺は若干眉をしかめつつも「どうぞ」とだけ返した。さっき店長と親しげに話していた女だ。
香水が、かなり臭い。
俺は更に遥に近付いて、キャバ女から離れた。

メニューは既に注文していたようで、飲み物だけをオーダーする。遥はオレンジジュースを頼んだが、俺は遠慮なく生ビールを頼んだ。

程なくして飲み物が来て、入り口に一番近かった遥と、大人しそうな黒髪の女が飲み物を回していく。
そして、向かいに座っている20歳は過ぎてるであろうガタイの良い男が音頭を取った。


(8/30p)
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