この世界には君が欲しいものが、ほんの一欠片も存在しないのだろう

ねぇ。本当に欲しかったものは何?手に入らないの?求めないの?

君が縋り付き、泣き叫び、何処にも行かないと言うのなら

君のことがあまりにも嫌いで、愛しているとすら囁ける

流れる時間で解決する程、君も僕も単純にはなれない

何もかもが思い通りになるのなら、何一つ楽しみもない

苦痛の刺激を与えるのが貴方なら、全てを許してしまうのだろう

誰かと誰かの違いを言うのは簡単だ。自分と相手の差異は答え難い。

僕がいなくなっても平気だと貴方は笑うから、たまらなく息苦しい

悪意に満ちた世界ですら、貴方は美しいというのだろうか

何も期待してないふりを止めたら、貴方の本当が見えますか

記憶とは曖昧なもので一部分しか記録されていない

君と得られる幸せを君が居ない天国と天秤にすらかけられないから

同じ言葉を何度となく発するのは、いつまで経っても誰にも伝わらないからだ

泣きそうな痛みすら尊いのならば、私は全てを肯定しよう

機械的な割り切りに美徳をもたらす自己満足のエッセンス

君はもう少し僕に愛されていることを自覚した方がいい

「この終わりを愛せますか」という問いかけに対する答え

悲しいことは何処にでもあるし、苦しいことは見つけるまでもない

存在の格差とはこんな時にこそ証明されるのだろう




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