欲しくて手に入れたソレは、すでに変質してしまっていた

古風な言い回しを好むのは心の内を悟らせない為だろう

綺麗な言葉で飾りたて、貴方はどこへ行くのでしょうか。

現実はいらなかった。幻想を追いかけていたかった。

震えが止まらないのは、心がまだ止まっていないから

生きて死んで愛して。悲しく幸せな悠久の有限に恋した。

渡すことの出来ない想いも心も宝物だと言ってしまおう

聞きたくない言葉はいつだって耳に入るものだから

偶然を必然と感じるのは紛れもなくそれが必然だから

檻から出ることは、殻を破ることは――ついぞ、叶わなかった

自分を飼いならすということは世界を支配することに他ならない

掛け違えたボタンもそのままに僕は生き続けるしか出来ない

そんな儚いもの私は求めたりしない。では、何を求めたのだろうか。

綺麗な言葉で飾りたてても、私はきっと何処へも行けない

後悔しない道、そんなものはないのだと断言できる自分はいらない

愛している。でも、伝わらない。ならどうする?こうするしかない。

その時だけでいい。この時だけでいい。どうか傍を離れないで。

消えて行く太陽に想いを乗せて、昇って行く月に祈りを捧げて

ずっと一緒に居てくれませんか。そうしたら私は素直に死ねます。

当たり前のことがわからない僕らには過ちしか存在しない



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