これから続いてます(裏注意)

※三期
※綱海さんがちょっとアレなかんじ











コンコン、とひどく控えめにドアが叩かれる。ジャージから寝間着に着替え、そろそろ寝ようとベッドを整えていたところだったので少し驚いた。掛け布団を持ち上げたまま、はい、と返事をすれば、「入んぞ、立向居ー」と間延びした声がドア越しに聞こえた。
「綱海さん?」
夜中であるということを配慮してか、やはりそろそろと開けられるドアから、珊瑚色の髪が覗く。
「…悪ィ、こんな遅くに」
「俺は大丈夫ですよ。どうかしたんですか?」
どことなくしおらしい綱海さんに、微かにだが違和感を覚える。けれど今は恋人である彼が部屋に来てくれたという事実が嬉しくて、それについて深く考えるには至らなかった。問い掛けながら再び手を動かすと、後ろからその腕を掴まれた。振り返ると、思いのほか近くにいた綱海さんにどきりとしてしまう。
「…あのよ、立向居、」
「、はい」
ふっと顔が近付く。ばくばくと跳ねる心臓を抑えるのに必死な俺をよそに、綱海さんは俺の耳元に口を寄せて、

「こういう状況って…溜まらねえ?」
それはもう妖艶に、囁いたのだった。

「え…っ、つ、綱海、さん…!?」
思考の処理が追いついていない俺に飛びつくように、綱海さんはベッドへ倒れ込んだ。組み敷いてくる綱海さんの顔は、すでにほんのりと上気している。
「お前に無理とか、させたくねえんだけどよ…っ、俺、」
立向居じゃねえと、駄目なんだ。
そう言って綱海さんは、すでに熱を持った視線で、行為を強請るのだった。その言葉だとか、いつにもまして積極的で必死な綱海さんの姿だとか、俺を興奮させるには十分すぎる要素が揃っていたのだが、「……それに、」と、さらに追い打ちをかける。
「続きは今度………って、言った、だろ」
数日前の、突っ走った己の行動を思い出す。どこか冷静に、ああ綱海さんそんなこと気にしてたのか、なんて思っていたら、
「今じゃ…駄目か……?」
そうやって、叱られるのを怖がっている小動物みたいな目で見上げてくるから。
俺の理性が呆気なく崩壊する音がした。




「…なんだ、この格好……」
「少しでも、綱海さんの負担を軽くしたいんです」
そうして俯せの綱海さんの腰を上げさせて、後ろから綱海さんの後孔を解していた。一瞬は勢いのまま綱海さんの衣服を脱がしたりしたけれど、やはり、傷付けたりはしたくないという意思が強くあって。だがすでに三本もの指を受け入れているそこは、すっかりどろどろになっていた。ゆるく指を曲げて、掻き出すような動きで数回擦ると、前後する指の動きに合わせて綱海さんの体がびくびくと震える。
「んっ…は、立向居ぃ…っ、も、」
「でも綱海さん、」
「い、から……も、おかしく、なりそ…っ」
一回達していてもいいはずなのだが、綱海さんは小刻みに体を震えさせるだけだった。は、は、と荒い息を吐き出しながら、視線だけでこちらを見上げてくる。
「立向居じゃ、ねえと…足んねえ、ンだって…!」
「…!」
だから。はやく。
物欲しそうにひくつく孔に、もうどうにも止まらなくて。完全に勃ち上がった俺自身を、誘われるまま奥へと押し込んだ。その衝撃で一層高く上がった綱海さんの嬌声に、さらに性器が反応する。濡れる中の滑りを借りて、ずるりと一度引き抜き、再び最奥を突き上げる。電気が走ったように、綱海さんの背中が勢いよく反った。布団を必死で掴んで、枕へ顔を埋めて、快感をどうにかやりすごそうとしているらしい。
「ぅア…っ、や、やだ、だめだ…!」
「もう、止められない、です…っ」
「あ、あ、あっ…ぁ、たちむか、い…!」
ひどく締め付けられて、気付けば綱海さんの性器からは白く濁る体液が放出されていた。びゅ、びゅる、と断続的に続くそれを少しでも手伝おうと、そっとその砲身に触れた。するとさらに大きく綱海さんは反応する。
「だ、めだ、って…! やめ、立向居…っ、ひ」
「ぅ…ッ、綱海さ、俺ももう…」
「ぁああ…っ! や、止まんな…ぁ、んぁああっ…!」
長い射精の末、強すぎる締め付けに俺も耐えられなくて。そのまま、綱海さんの中へ吐精してしまった。びくつく綱海さんの体が落ち着くのを待って、ゆっくりと性器を抜く。後孔から漏れ伝う白濁と、綱海さんの鼻から抜けるような声がひどく色っぽい。
「ふ…っぅ、…立向居…」
「綱海さん…大丈夫ですか…?」
綱海さんは上がりきった呼吸を必死で整えている。肘をついて上体を起こし、こちらを振り返ると、

「……やべえ、俺…立向居じゃねえ、と、達けなく、なってる…」

へへ、と苦笑いを浮かべた。そんなとんでもない破壊力をもった言葉を、そんな格好で言われたら、俺。

「は……れ、立向居? え!?」
「綱海さん」
肩を掴んで、綱海さんの体勢を仰向けにさせた。俺の顔をじっと見たあとで、「まさかお前!」と目を向けたのは、おそらく俺の下半身だろう。再び反応してしまったそれの先端を綱海さんの後ろに押し当てる。綱海さんは、マジか、と喉を引き攣らせていた。
「やっぱり、ちょっと無理させちゃうかもしれません」

綱海さんに誘われて始まった行為だったが、結局俺のほうが暴走してしまうのだった。
翌朝、二人そろって寝坊してしまい、とてつもない罪悪感に襲われたのは言うまでもない。





触れてほしくなりました /100330

合宿所ってこと忘れてた。私が
確実に聞かれてるだろこれ…笑


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