眩しすぎるのかもしれない、と思う。 けれど、彼はそこまで素晴らしい人間でもないだろう、とも思うのだ。脆いところは極端に脆いのだということを、何となく知っている。ただ、間違いなく俺にはない輝きを持っているし、それが他の人を引き付けているのも確かだ。嫌な人間だと自分でも思うが、きっと俺は、そこに嫉妬のような感情を抱いている。魅力的であることが、妬ましいと思ってしまっている。無意識でだ。何故なら、俺も彼に惹かれているからだ。矛盾しているのだ。あげく、自分でも整理のつかない彼に対する思いが、苛立ちとなってしまう。 好きか、嫌いか、どちらかが良かった。彼が友人として、仲間として側にいるから、俺はきっとこんなにも辛いのだ。 閉じた愛 /100106 (title:舌) 半→風のベースはこんな感じで |