殴ってやりたいと思った。この美しい顔を歪めたら、どんな気持ちに満たされるだろう。快楽だろうか。愉悦だろうか。いや、きっと後悔しか残らない。だからいつだって、この衝動は実行されずに終わるのだ。そう分かりきっているから、結局嫌われるのは怖いから、何も変わらずに、終わる。

「どうした、半田」

俺の顔に何かついてるか? 蒼い髪を揺らして、美しい顔がこちらに微笑む。ああ、やはり殴ってやりたい。

2010/01/08



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