この海を越えればあの男に会えるのだろうか。海とともに生き、海に育てられたあの男は今、どの海を拠り所にしているのだろう。「ちゃんと帰ってくる」という言葉をただ信じて、お前の姿を欠いた海を眺める。

寂しさに焦がれることも、待たせているとこちらを気にすることもしなくていい。お前はお前らしく、力になりたいと思う奴らの力になってやればいい。それがお前の力だ。
俺も、大海原中の仲間たちも、沖縄の海も。お前が帰ってくるまで、ちゃんと待っているから。
だからどうか、笑っていてくれ。
お前が笑っているのなら、俺はお前の背中を押していられるから。


それでも海を臨む理由
(title:joy)
2009/12/29



| →

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -