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『蔵ノ介くん、もう泣かないで』



しくしくと泣きじゃくる蔵ノ介くんを宥める私。


彼は泣き虫。


でも、彼は普段みんなに涙を見せることはない

私だけに見せてくれる彼の意外な一面




「なまえ…浮気せんといて、!」

『違うよ、あれはただ話してただけだよ』



この間の蔵ノ介くんのテニスの全国大会に応援に行っていた私はたまたま立海テニス部のブン太くんと仁王くんと仲良くなってメアドを交換したんだけど

蔵ノ介くんはそれを浮気と勘違いしているみたい。




『お願い、信じて違うの…』

「…なまえっ、嫌や!俺、!」

『…蔵ノ介くん、』

「こんな女々しい俺を嫌わんといて!」

『大丈夫、嫌いになんてならないよ』




優しく彼を腕の中に閉じ込めて、頭を撫でてあげる。




「なまえ、俺を捨てんといてなー!」

『捨てないよ』





こんな蔵ノ介くんを宥める日々はいつまで続くのか、







(なまえー!何でそない財前と仲良いんー!?)

(だから、話してただけだってば)

(浮気やー!)


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