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はあああ!何でこんなに可愛いのかな!知れば知るほど素敵な子たちだよ、他校のテニス部!

「まず、青学は越前くんでしょー」
「あんなちっさい奴のどこがいいんスか!」
「生意気なのにちっさいのがかわいいんだよ!そうだなあ…例えばさ、『リョマ大好き!』とか言ったあと、『ふーん、俺は愛してるけどね』とかサラッと言っちゃうんだけど、深く被った帽子から見える耳が真っ赤、みたいな!あ、やべ可愛い」
「そんなんでいちいち照れるような奴は先輩に似合いません!たるんどる!」
「真田語移ってるよ。あ、あと英語ぺらぺらだしねー!」
「うっ……!」

うちで英語得意なのって、幸村くらいだったよなー。あいつはダメ、絶対。何故ならあいつは魔王だから!…こんなこと考えてるって知られたら、わたし絶対明日朝日を拝めない。

「で、氷帝はヒヨコこと日吉くん!」
「あいつなんてただのキノコ頭じゃないっスか!」
「ワカメ頭に言われたくないよね。日吉くんこそ正統派ツンデレ!いつも突き放すくせに、ほかの男子と話してたら不機嫌みたいな!『なになに妬いてるのー?』とか言ったら『煩いです黙ってください』って目線逸らすんだよ!」
「そんな奴絶対めんどくさいっスよ!」
「だからこそ振り向かせたくなるんだよ!」
「…そっスか」

うちにはツンデレは居ないよなー、ヘタレは居るけど。うーん、仁王、入れ替わってペテンしてるときはめっちゃイキイキしてんのになぁ。

「そして、四天宝寺の天才こと財前くん!」
「あいつ全国大会で、ポーチ失敗しただけじゃないっスか!」
「いいの。才気煥発はあれ、テニスじゃなくてテニヌだから」
「?どういう意味っスか?」
「知らなくていいんだよ。でねでね!財前くんは他の女子とは事務的な会話しかしないのに、好きな子にだけ悪口言っちゃうの!『黙っとれブス。…ほんまに黙んなや』みたいな!いつも後で一人で自己嫌悪するんだけど治んないみたいな!ああ可愛すぎる鼻血出そう!」
「……そっスか」

…あー、流石にちょっと苛めすぎちゃったかなあ。全く、しょうがないなあ!生意気もツンデレも関西弁も捨てがたいけど、やっぱり、

「でもね、赤也」
「……はい」
「こんなあたしにいつでも一生懸命着いてきてくれる、かわいいかわいい赤也が一番好きだよ!」


ハニイハニイ


せんぱあい!!そういって飛びつくもんだから、わたしはもっと甘くなる。


2010.XX.XX


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