俺の彼女は本当に可愛気がねぇ。
食い意地張ってて(俺も人の事言えねえけど)、俺が貰ったお菓子を勝手に食う。おまけに仁王や赤也にはベタベタするし。あ、また来た。
「何だよぃ、菓子取りに来たのかよ」
「ブン太の為なんだからね!甘いもの食べ過ぎて糖尿病とかならないように!」
「うっせー、余計なお世話だっつーの!大体これ、俺の貰い物。分かる?」
イライラをそのまま言葉に吐き出したら、こいつの小さい肩がビクンと震えた。
「だって…だって!」
「はっきり言えよぃ」
「…それ、他の女子から貰ったやつじゃん」
恥ずかしさからか、語尾の方は殆ど聞き取れないほど小さな声になっていた。何なのこいつ、小動物かよぃ。
「ばーか」
「ひ、酷っ!あたしがどんだけ…」
未だに涙目のこいつに少しドキドキしつつ、耳元で、精一杯甘く囁いた。
「あんまり可愛いこと言ってっと、お前を食っちまうぜぃ」
とあるリア充の休憩時間
2011.春季拍手