そう言って組んだ足で椅子をギシギシと前後させるリヴァイ。
顎で扉を指し示すと同時に食堂の扉が開き、昼間会った人物が入ってきた。
「こんばんはーリヴァイ班の皆さん、とエレぇぇンッ!お城の住み心地はどうかなーッ!!」
相変わらずのハイテンションで現れたのは、分隊長(だった・・・よね?)ハンジ・ゾエさん(リヴァイ曰く、奇行種)。
『こんばんは、ハンジ分隊長』
「こんばんは〜」
「こんばんは、レスティ、ウィル・・・あー君達もうホンット良い子!可愛い!!」
こんなオッサンばっかのムッサ苦しい所でゴメンネー
と、エレンをギュウギュウと抱きしめつつ、レスティとウィルの頭を撫でるハンジ。
リヴァイ班の面々は、その異様な光景を呆然と眺めていた。
自他共に認める無類の巨人好きであるハンジが、巨人になる力を持ったエレンに興味を抱き、あんなにもくっつくのは納得できる。
・・・だが、つい最近まで全く面識のなかった“北”の二人を、エレンと大差ないくらい可愛がっている理由が分からない。
確かに、こんなオッサンばかり(ペトラは癒し)の空間は、若い子には堪えるだろう。
労わってあげたくなる気持ちも分からなくもない。
ハンジが言うように、二人共可愛らしい顔立ちをしている。
「“北”の人って何でこう、皆可愛いんだろうねー!」
昼間にさ、向こうの最高司令官さん・・・え〜っとセレスティア総帥だっけ?
をチラ〜ッとだけ見れたんだけどさ〜・・・ヤバくね!?アレ!人形かと思ったよマジで!!
「おい、いい加減nい「それ以上に、あの若さにはビックリしたけどね!エレンより若い!!」
いい加減ハンジを黙らせようと口を開いたりヴァイだったが、セレスティア総帥を目撃したというハンジのまさかの一言に押し黙った。
「オレより子供だったんですか!?」
「うん、あれはどう見ても12、3歳くらいだった!」
それにはさすがのリヴァイも驚かざるを得ない。
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