6 NighT
 
“グレンにしか出来ない方法”

「それが何なのか、分かるかい?エレン」
「・・・・・・」


それは考えるまでもなくエレンとの“会話”の事。

一体どういう仕組みなのかは分からないが、彼はエレンの頭の中に直接話しかけ、時にはエレンの手足を動かし、エレンと、エレンの仲間の命を守ってくれた。
それに、彼はエレンが巨人化した時、暴走しないよう制御もしてくれていた。

これこそどうやったのか分からないが、
―-お前の心は、俺が守ってやる・・・-―
あの言葉から察するに、そういう事なのだろう。

最も、あの“声”はエレンにしか聞こえていないので、説明しようがないのだが。


『・・・まぁ、説明しようがないと思いますので・・・』
「実際に体験したほうが早いな」

そう言ってウィルが内ポケットから取り出したのは、レスティの額飾りと同じ物。
ただし、紅い宝石を繋ぐ鎖の長さを見るあたり、額飾りではなく首飾りなのだろう。

「エルヴィンさんとリヴァイさん、これ、付けてください」
「・・・これは?」
「“北”が開発した道具の一つです。隊長がエレンくんにやってる事を体験できます」




・・・首飾りをつけて数秒、二人は事情を察したらしい。


ハンジが頭上に?マークを大量に浮かべながら問い詰めていたので、もう一つ、首飾りを渡すと今度は訳の分からない奇声を上げながら飛び跳ねていた。
そんなハンジを蹴り飛ばすリヴァイと、苦笑するエルヴィン。
事情を全く知らない特別作戦班の面々は呆然としていた。

最後にウィルが一言。


「コレ、隊長と1対1の会話しか出来ないので・・・通信手段としては使えませんから」
 
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