5 NighT
 
「・・・あの、グレンさん」
「どうした?」
「レスティ、普通に起き上がってますけど・・・大丈夫なんですか?」


確か、アバラ6本骨折に内臓破裂寸前、両足の大腿部の筋肉と腱がバッサリ切れてるはずだ。
あれから一週間しか経っていないのに、普通なら起き上がれる状態ではない・・・

・・・・・・はずだ。


『おはようございます・・・エレン先輩』

普通に挨拶してるからね、この子。
あと、トロスト区でずっとフード被ってたから分かりにくかったけど紅い額飾り付けてるんだね、キラキラして綺麗だね。
それに、目はエレンやグレンと同じ黄金なんだね。なんかカッコイイね。

・・・それどころじゃないね。


「おはようって時間じゃないけど・・・」
『怪我でしたらご心配なく。訓練時の怪我に比べればカスリ傷です』

内臓破裂寸前でカスリ傷なら、訓練の時にどんな怪我負ってんだよ・・・ッ!
と、“北”の訓練の内容を知らない面々は、内心盛大に突っ込んだ。

『訓練のお陰で傷の治りは早いですし・・・隊長、そちらの方々は?』
「ああ、調査兵団の団長と兵士長と分隊長達だ」

イヤ、合ってるけどさ。もうちょっと無いのか、もうちょっと。
グレンの、随分と簡潔な説明に納得したのか、レスティはベッドから降りて敬礼した。

『北方面駐屯隊、第38期第四部隊所属・・・レスティ・ヴァルスです』
「調査兵団団長エルヴィン・スミスだ。トロスト区を守りきる事が出来たのは君の力が大きい。ありがとう」
「リヴァイだ」
「私はハンジ・ゾエ!こっちの彼はミケ・ザガリアス!!アナタ凄いね!!単騎討伐数聞いたよ!」

普通の人間相手に、珍しくハイテンションなハンジ。
ミケはエレンの時同様、初対面のレスティの匂いを嗅ごうとするが、流石に女の子相手ではセクハラになってしまうので、ハンジに止められている。


自己紹介を済ませて敬礼を解き、違和感を感じたのか首を傾げるレスティ。

『・・・?、隊長・・・まさか総帥の書状・・・お見せしてないのですか?』
「あ、忘れてた」

サラッとヤバそうな発言をする二人。
書状の内容に寄るけど、結構な一大事だと思うんだけど・・・
 
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