2 NighT
「エレン!レスティ!!」
「待ってて、二人共・・・ッ!」

真っ先に動いたのはアルミンとミカサだった。
補給所内に入り込んでいた巨人を排除し、ガスの補給を終えた途端に立体起動で飛び出す。

「オレ達は仲間に二人だけで戦わせろと学んだか!?コレじゃ本当に腰抜けになっちまうぞ!!」
「そうですよ!やーい、腰抜けー!弱虫ー!!ア、アホー!」

次にジャンが、続いてサシャが悪態を付きながら飛び出す。
その更に後をライナー、アニ、ベルトルト、マルコ、トーマス、ミーナ・・・
巨人に囲まれたエレンとレスティを救うべく、次々補給所を飛び出して行く同期の面々。

立ち向かう理由は、たった一つ。




立体起動装置を駆使して飛び回り、エレンの身体に群がる巨人の項を着々と削いでいく訓練兵達の姿を呆然と眺めていると、誰かが隣に降り立った。

見なくても気配でわかる。
鼻が利かないので怪我をしているのかどうかは分からないが。

「レスティ!怪我は・・・あるよね。ごめんね、全部二人に任せてしまって」
『アルミン先輩、貴方こそ、お怪我は』
「大丈夫。レスティとエレンが守ってくれたから、怪我はないよ」

安堵のため息を零すと、巨人の指を切り落とす際に浅くだが足も切ってしまった事を思い出し、シャツを千切って簡単に止血を施す。
立ち上がって立体起動に支障がないかどうか確かめてみる。
太い血管を切ってしまったらしく出血は激しいが、筋肉と腱は無事なため問題はないだろう。

それだけ確認すると、自力で残りの巨人を千切って蹴って潰している最中のエレンの肩に降りる。
消耗が激しいらしく建物にもたれ掛かるように脱力しているが、こちらの声は聞こえてるだろう。
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