青き弁護士と修行中の霊媒師V ▼ラーメン 「ナルホドくんっ、なんだかラーメンが食べたい気分じゃないかね?」 「僕はとんかつが食べたい気分だなぁ。」 「あ、いいね、ラーメンにとんかつ乗せたいね!」 「いや乗せないでフツーにご飯と一緒に食べたいよ。」 「えぇー!?やだやだ!」 「だって昨日もみそラーメンだったじゃないか。」 「いくら食べても飽きないのがラーメンというものだよ!」 「それはマヨイちゃんだけだから。」 「ナルホドくんつべこべ言わない!」 「なんでだよ。」 ▼夕飯 「いっただっきまーす!」 「…はぁ、僕はマヨイちゃんを甘やかしすぎかもしれない。」 「おっ、そこに気がつくとは。さすがナルホドくんだねぇ。」 「褒めても何もでないし、ソレ褒めてる?」 「褒めてますともっ!」 「…はぁ。ほら、ラーメンきたよ。」 「この匂いっ、空腹を刺激するにおいだねぇ!」 「2日連続ラーメンかぁ…胃が重い。」 「ナルホドくんもトシだからねぇ。」 「うるさいなぁ、まだピチピチの二十代だよ。」 「まだまだ若い?」 「そりゃあ、そうだよ。」 「じゃあ何歳から”トシ”って言うのかなぁ。」 「ウーン。どうなんだろう。三十路越えたらじゃない?」 「ミソジってみそラーメンみたいだなぁ。」 「”ミソ”しか合ってないけどね。」 ▼夜 「はぁ〜!食べた食べた。お腹いっぱいだよぉ。」 「…ほんとよく食べるよね。」 「うっ、お腹イタイ…。」 「帰りにコンビニでアイスなんか買って食べるから。」 「だって…あたしの胃が欲してたんだもん…、イタイっ!」 「ほら、トイレ言っておいで。」 「うう、これはラーメンのノロイなのか…。」 「なんだそりゃ。」 [mokuji] [しおりを挟む] |