「会長」 「あれ…、なんでいるの?」 生徒会室にて雑務を片付けていると、今日は休みだと聞いていた副会長の涯が目の前に居た 「用件が無かったら話しかけては駄目なのですか?」 「いや、そういうわけじゃ…」 「なら良いです」 珍しく柔和な笑みを浮かべ、更に聞きなれない敬語を使う涯に違和感を覚え僕は戸惑いを隠せずに言う 「…どうしたの?」 「何がですか?」 「その…言葉遣いとか…」 「あぁ…気にしないでください」 「いや、気になるよ!」 思わず声を荒げる僕と、あくまでも殊勝な態度を取り続ける涯に不信感を感じる。僕は椅子から降り文字通り涯の目の前に立ってみる 「…敬語やめようよ?」 「いえいえ、お気にせず」 「何があったの…?」 「なにもありませんよ」 にこやかに涯は言うものの違和感を拭いきることは出来ない僕 涯は戸惑う僕を見て一瞬怪しく笑ったかと思うと顔を持ち上げられ唇を重ねられる 「むぐっ…!?」 敬語に違和感を感じて他の事に気を配れていなかった 開きかけだった口から涯の熱い舌が入ってくるが頭を掴まれ体も拘束されて抵抗は出来ない ゆっくりと、体が熱くなる じわじわと じくじくと 理性がぐちゃぐちゃに溶けて― …と、そこで解放された 「ぷはっ!」 「この程度で音をあげるなんて…お子様ですねぇ」 「…?」 少し涯らしさは出て来たけど違和感は消えなかった 涯は上手く思考がまとまらない僕を持ち上げ机に座らせる 「…机は椅子じゃないよ。」 「些細なことですね」 「〜っ!何なんだよ本当!」 涯の不審な行動に耐えきれず叫ぶと、涯は妖しく微笑み囁く 「たまには敬語プレイも面白そうだろ?なぁ、会長さん?」 低く囁かれるのと同時に僕は机に押し倒された 敬語使ってみました (一緒に遊びましょうか) (断る権利…くれるの?) (あると思いますか?) ココだけの話 一応前篇だったりします 後編は裏入るんで 書くか悩んでますが… 書けたら書こうと思います Back |