記憶を巡らせて昔の黒歴史の事を思い出した 「通りすがりの正義のヒーロー…、僕が中学の時の…!」 「お困りならば、僕を呼べだったか?」 「まさか…、あの時の…!」 「そうだ」 某ボカロ曲の一部を言ったのもしっかりと嫌ってほどに覚えている。それを知ってるなんて…助けてあげた子くらいしか居ないと悟る。僕が驚きを隠せないで居ると彼の方から口を開く 「俺は、お前を追いかけてこの学校に来た」 「!?」 「好きだ、集」 「…っ!」 掴まれていた腕を唐突に引き寄せられて抱きしめられる。胸板に顔を押し付けられたまま頭上から声が降る 「ずっと好きだった」 「涯…っ!あのね…!」 「なんだ?」 「僕も、大好きです」 ハッキリと自分の気持ちを伝えて僕は涙を流しながら涯を強く抱きしめた 後日 「桜満集、至急生徒会室へ来い」 「…。」 あの日、僕に絡んできた不良の皆さまは退学になった 僕はクラスメイトに質問攻めにあったり八尋に詳しく説明を求められたりもして大変だったけど無事に終わった そして後日、僕の恋人より校内放送で呼び出しが掛かり生徒会室へ向かった 「失礼します」 「来たか」 挨拶してから入ると偉そうに椅子に座っている涯が目に入り溜息をつきながら問う 「何の用件…?」 「お前を今日付けで生徒会会長に任命する」 「…はぁ!?」 「知らなかったのか?この学校に会長は現在居ない」 「そうなの!?」 知らなかった…。ていうか意味が分からない、なんで僕が!と反論しようとすると、ニヤりと笑いながら涯は言う 「断るなら、お仕置きな?」 「…!?」 「どうする?集…?」 楽しそうに…、それはもう心底楽しそうに目の前の涯が威圧感を出しながらに言う。断ると僕は危険なのは目に見えているので溜息をつくながら言う 「分かったよ…。」 「よし、役員は後日紹介する」 「…。」 「そんなに不満そうな顔をするな」 「してないよ…、別に」 「集」 名前を呼ばれたので俯いていた顔をあげると椅子に座っていたはずの涯が目の前に居て触れるだけのキスを落とす 「!?!?」 「困った時は俺が助けてやるから安心しろ」 ふわりと柔和な笑みを浮かべられ僕は何も言えなくなる これから大変そうだ Back |