学パロ/観覧は自己責任/原作未読
完全に油断した…。
季節は秋から冬へと変わりつつあったのに半袖のままで居たのが駄目だった。いや、長袖を出すのって…面倒だし?仕方ないと思うんだ。学校へは連絡は入れたし、一日寝れてば治るだろ。
楽観的に考えつつ、俺は瞼を閉じた
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「…うっ、」
なんかおかしい気がする。
体が上手く動かない、というか体全体に違和感を感じる。
恐る恐る布団をめくれば、アリババの隣で気持ちよさそうに眠るジュダルが居た
「…ぎゃあああああ!」
なんで、なんで!?
ジュダルがどうしているの、戸締りはしてたはずなのに…どゆこと!?
アリババの叫び声を至近距離で聞いたせいか、ジュダルはうぅと呻き声を上げつつ目を開けた
「よぉ、おはよ」
「おはよ、じゃない!どうやって入って…っていうか何で来てんだよ!」
「別にー、暇だったからよ」
「……どうやって入ってきた?」
ジュダルが退屈を嫌うのは今に始まった話ではないので目を瞑る。でも家の中に入ってきた方法は気になる、アレか。完全犯罪ですか
アリババの予想とは裏腹に、ジュダルは思い出したように寝転がったままカーディガンのポケットから一つの銀金属を取り出す。アリババは、やけに見覚えのある――その物体の名前を呟いた
「…あれ?俺の家の鍵…?」
「大家さんとやらに頼んだら貸してくれたぜ」
「おまっ、えっ、えぇえええええ!?」
大家さん!こんな明らかにヤバそうな奴に合鍵を渡すなんてやめてください!
ジュダルの言動に叫びすぎたせいか、アリババは苦しそうに咳込む
「――っ、ごほっ、」
「風邪か?よく見りゃ、お前…赤くなってんなー」
「風邪だから休んでんだろ――っ」
あぁもう、コイツと話していると頭が痛くなってくる。
熱が上昇したのか体が上手く動かないアリババは布団に倒れこむ。隣でジュダルが寝転がっている事が、どうでも良くなるほどに辛いアリババは単語の羅列に近い言葉でジュダルに話しかける
「っ。熱、移すの嫌だし、鍵して帰れ。」
「えー」
「えーじゃなくて、早く、熱が」
舌が上手く回らねえ。
あー、俺、何言ってんだろうな。もう自分でも訳分かんねー…
顔を赤く染めて、呼吸が上手く出来ない様子のアリババ。ジュダルはアリババの言いたいことは理解していながらも、フッと笑みを溢してアリババに覆い被さった
「――じゅだる?」
舌足らずに上目遣いで尋ねてくるアリババに、ジュダルは自分の中で理性が始める音が聞こえた気がした
「しんどいのか?なぁ、」
「…ったりまえだろ」
「じゃあ看病してやるよ。この俺が直々に、な」
何言ってんだ、と言う前にジュダルはアリババの口をキスで塞ぐ
えっ、これはどういう…。
疑問ばかり浮かんでくるアリババだったが、それも束の間で今の状況を理解した。
熱で上手く体が動かない、要は抵抗できない俺。
抵抗出来ないのを良い事に、俺を抱こうとするジュダル。……ってちょっと待て!
完全に今の状況を理解したアリババが必死でジュダルのキスから逃れようとするものの、ジュダルは逃れる事を許さず、アリババの顎を掴みキスを続ける
「んっ…、ふぅッ、」
鼻から抜けた甘い声に吐き気を覚える、我ながら気持ち悪い。
呼吸が上手く出来ないアリババは口を塞がれ酸素を求めるべく口を薄く開いた。ジュダルはこれみよがしにアリババの口内に舌を侵入させて犯していく
「んん―っ、ん、う…っ」
ちゅっとキスの音が嫌味な程に耳を犯していく。歯形をなぞるように口内を荒らされ、アリババの口から唾液が零れ落ちて行く。
普段なら汚いと思うはずの唾液さえも今のジュダルには愛しく感じた。口から透明な液を零すアリババも中々色っぽくて良い、とジュダルは思った
アリババの顔が苦しそうに歪めば、ジュダルは唇を解放した
「――っ、ぷはッ!」
なにすんだよ!と息絶え絶えになりつつもジュダルにアリババは告げた。ジュダルはアリババの頬を伝った唾液をぺろりと舐め――、一言。
「知ってっか?熱の時は移すのが一番なんだってよ、」
「…いや、その、」
「おとなしくしとけよ、痛くしないでやっから…」
貞操の危機だった。
お陰で今は必至で頭を回す羽目になった、先程よりは上手く頭が回転する。
しかし体の気だるさは残ったままでアリババはされるがままになる。
ジュダルはアリババが抵抗出来ないことを確認してから、アリババの来ている寝巻のボタンを一つずつ外していく。一つ外れて行くごとに体温は上がっていくようでアリババは体に力が入らなくなっていった
ぷつり、と最後の一つが外れれば、白く汗ばんだ体がジュダルの目の前に露となる。ジュダルは人差し指を立て、適度に鍛えられた腹筋をなぞる
「ジュダルの手…、冷たくて気持ちいーな…っ」
熱帯びた体を元より体温が低いジュダルが触れれば、やがてそれは快感へと変わり、ぴくりとアリババの体は反応する。
ジュダルは手のひらで体全体を愛撫し、膨らみのない胸の二つの突起の片方に口を付ける
「――っ、」
ぴりぴりと甘い痺れが体の中を駆け抜けていく
ジュダルは愛撫を止めることなく空いている手で、寂しげな突起を弄ってやる
「――あ、ッ!」
「声、我慢すんじゃねえよ」
「…っ、そこで喋るな、!」
突起にジュダルの吐息が直接ぶつかれば、声を抑えることすら難しく思えた
アリババは執拗に愛撫を続けて来るジュダルによって声を上げてしまいそうになるのをギリギリで抑える。
アリババが意地でも声を上げない様子を感じとったのか、ジュダルは愛撫の手を止め苦しそうに耐えるアリババの顔をまじまじを見つめ、そして
「その顔も、中々そそられんな」
「…っ、はっ!?」
「まー、いーや。本番は…こっからだしな」
厭らしく微笑む。アリババは嫌な予感だけが体の中を駆け抜けて行き言葉を発しようとするが、ジュダルが唇で自信の唇を塞ぐ。
「ん――っ」
アリババがキスで油断したのを見計らって、ジュダルはアリババのズボンとパンツごとずらし。執拗にした愛撫で反応している彼自身を空いた手で弄る
「―――ッ!?」
声にならない悲鳴が響く。
ジュダルはアリババの唇を解放してやり片方の手で愛撫を再開する
アリババは自分でも触ることのない滅多にない自信を他人に触られて――感じてしまっていた。
「あっ、うぅ、っ、」
「ほら、しっかり鳴けよ」
ぎゅっと自信を握られると体験したことのない快楽に意識が飛びそうになる。アリババは徐々に近づいてくる限界を感じ、ぎゅっと目を閉じる
アリババの限界を感じたジュダルは、彼自身を口に含みしごく。ちゅっと甘いチップ音が鳴り、アリババは先っぽを甘噛みされれば呆気なく果てた
「んっ、あ――っ、」
ぴくぴくと痙攣し、征をジュダルの口の中にぶちまけた。ジュダルはアリババの出した白濁液をアリババに見せつける様にごくりと飲み干す。
アリババは赤かった顔を青く染め上げる
「――ごちそーさん」
「なっ…、出せ!吐き出せ、今すぐに!」
「いーじゃん。…それなりに美味しかったぜ?」
ぺろりと唇を舐めてアリババに見せつけてやれば、アリババは再度顔を赤く染めた
あからさまな挑発にあっさりと乗ったアリババを愛しく思うジュダル。ジュダルは、アリババのベットの下に前々から隠していた小さなボトルを取り出し、アリババに見せる
「これ、なぁーんだ?」
「えっと…、分かんない。」
「答えは――、」
答えを言う前にジュダルは蓋を開き、白く透き通った液をアリババの体に垂らしていく。
アリババは思いがけない感触にひゃっと可愛らしく声を上げる
「ひっ、え、何これ――っ」
「ローション、って言ったらどー思う?」
「ローショ…っ、えッ!?」
顔を赤く―熱で染まった顔を更に赤く燃えあがらせた
ぬるり、とした感触が気持ち悪かった。しかし、ローションの冷たさが体の熱を奪い気持ちよくもあった。
ジュダルは容器に入った液を手に取り、馴染ませ、アリババの孔へと手を伸ばす
「っ、ひゃッ!」
ぬぷり、と音を立てて入ってきたジュダルの指は探る様にアリババの中を蠢く。アリババは異物が中で動くのに違和感しか感じる事が出来ず目に涙だけが溜まっていく
「――どこだ?」
「ジュダ…ル…っ、ひぅ!」
もうやめろ、とアリババは言おうとしたが言葉は途中で止められた。
中で探るように動いていた指が一点を掠めた時、アリババは体験したことのない快感を感じた。
「あっ、そこ、なんかっ…やだッ!」
「やっと見つけた…。―慣らしは、こんくらいでいっか、」
満足そうにジュダルが微笑めば、またもアリババはぞくりと嫌な物が背中を走った気がした。ジュダルはアリババから身を引き、かちゃりと音を立てベルトを外しにかかる。
え、ちょっと待てよ。というアリババの想いは声にならず、ジュダルの動きも止まる事を知らなかった。ジュダルを凝視していれば、自分と大して変わらない年齢の筈の彼から、自分とは違いすぎるほどの大きさをしたモノを出され、アリババは息を飲んだ。
「――っ、おま、あの、」
「さァて…、挿れるぜ?」
「いやいやいや!無理、俺が壊れる!」
冗談抜きで!とアリババは付け加えるように言う。
ジュダルはふぅと溜息を落としてから、男にしては細いアリババの腰を掴んだ。
「悪いようにはしねえから、」
「いや、ジュダル、でもっ」
「つか、悪ぃ。…俺が我慢出来ねぇんだわ」
熱で浮かされたアリババを犯した結果、ジュダルのモノは女を抱く時よりも大きくなっていた。そして、痛いほどに大きくなったソレをアリババの中へと入れて行く
「ふっ、あ、あっ!」
ローションと慣らしのおかげか、あっさりと中には入ったが大きすぎる物は全て入れるには難しかった。
その事を理解していながらも、ジュダルはアリババの中へと押し込んでいく
「ジュダル―っ、も、無理っ。」
「もう少し、だから―っ」
「痛い、嫌だっ。ジュダル、ねえッ!」
「――わりぃ、っ」
ジュダルは目を伏せ、そのままアリババへと口付けを落とす。
アリババは痛みに耐えつつジュダルの顔を見る。すると、申し訳なさそうに悲しみ混じりの顔をしていたのが窺えた。そんなジュダルの顔を見るのは何故か嫌で、キスに意識を持って行き痛みに耐えた。
「っ、はっ、」
長い口付けが終われば、ジュダルは厭らしく甘美的に微笑む。
「全部、入ったぜ、?」
「っ、きつ、いっ」
大きすぎるジュダルのものが自分の中に入ったかと考えると、純粋に自分の事が凄いとアリババは思った。ジュダルはアリババの神へと手を伸ばし、くしゃりと触れる
「ごめん、」
「今更、だろ、っ?」
ふっとアリババが微笑めばジュダルもつられて微笑む。
ジュダルは、ふぅと一息ついてから先程と同じ厭らしい笑みを浮かべて宣言した
「――動くぞ」
「…え、ちょっ―、あっ!」
ゆるゆると腰を動かし始めるジュダル。片手に手を当て、声を出さない様にしているアリババに、先程見つけた場所を突く。
「ひぅ!あっ、やだ、なんで――っ」
「可愛く鳴いてくれよ?アリババくん、」
「やっ、そこは…駄目だっ!」
何度も何度も気持ちの良い所を打ちつけられ声を隠せないアリババ。
少しずつ声を出して喘ぐアリババに楽しくなったジュダルは、同じ所を執拗に打ちつける。何度も何度も打ちつければアリババの声は響き、ジュダルの息は荒くなる。
「っ、あっ、ん…ふぁッ!」
「――っ、はっ…く、」
「あっ、あ、やっ、…あぁッ!」
結合部から聞こえてくる厭らしい音でアリババは同時に耳まで犯されている気分になった。またジュダルもアリババの喘ぎ声を聞けば、快感に身を持って行かれそうになる
「――っ、ジュダルっ、もぅ…ッ!」
アリババは二度目の絶頂が近く、荒い呼吸でシーツをぎゅっと握りしめる。二度目の絶頂は先程より快楽の波が大きいようで、辛そうに顔を歪めるアリババ
アリババの限界と自分の限界を察したジュダルは一気にラストスパートをかけた
「ふっ、あっ…、ジュダルっ、!俺、もぅ…ッ」
「―――っ、アリババッ!」
「あ、―――ッ、!」
アリババの一番深い所を突きあげれば、体をびくびくと大きく痙攣してアリババははてる
「っ、くぁ、――、」
その直後にジュダルもアリババの中に精をぶちまける
アリババは自分の中に暖かい物が注ぎ込まれていくのを感じながら意識を手放した。
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「…うっ、」
あれ、何かおかしい気がする。
体が上手く動かないというか違和感が――ってあれ?デジャブな気がする、こんな事を少し前に体験した気がする。
嫌な予感がしつつも布団をめくれば、やはりアリババの隣で満足げに眠るジュダルが居た
「……ジュダルー、」
「――ん、あ?よぉ、」
よぉ、じゃねえよ!人の貞操を無理矢理奪っておきながら…!
ジュダルは気だるそうに欠伸をしながらベットから起き上がる。思考がぼやけているのか、数秒悩むように思考を巡らせたかと思えば、あぁ!と思いだしたように口を開く
「熱!熱は取れたか?」
「え、あ…、熱?」
「そ、熱。俺が直々に看病してやったじゃん」
看病じゃねえよ!!と叫びたくなるが喉が痛く声にならない、喘ぎすぎたせいじゃないと思いたい。
喉は痛いが体にあった気だるさや熱っぽさは消えていた。
ジュダルはアリババの反応から結果を感じとり、フッと笑う。
「流石だ、俺。」
「もっと普通に看病して欲しかった…っ」
俺の大切な処女奪いやがって…、一生奪われたくなかったけど。
アリババがジュダルに文句を言おうとする前にジュダルは、んだよ。と反撃するように口を開く
「お前だって後半は結構ノリノリだったくせに」
「――なっ!それは、その…」
「しかも俺って後始末までやってんだぜ?感謝しろよ?」
後始末?何のことだよ、と言葉にする前に気付く
汗や精液で汚れたはずの寝巻は新しいものに変えられ、最後にジュダルに中出しされたはずの孔には不快感がなく掻き出さているようだった
アリババがジュダルに対して生暖かい視線を送れば、ジュダルは照れ臭そうにそっぽを向く。
「あー、まぁ…アレだ」
「…なにが?」
「気ぃ向いたから雑炊作ったんだけど――食うか?」
ジュダルが俺の為に飯を作った…!?
誠に信じがたい事ではあったが、ジュダルの表情から察するに本当のようでアリババはくすりと微笑んだ。
「うん、食べる」
「じゃー、ちょっと待っとけ」
ベットから起き上がり台所の方に足早に行くジュダル。
まぁ、看病方法はアレだったけど嬉しい。うん、嬉しい。
ジュダルが熱を出した時は自分も看病…えろい事は抜きで。やってやろうかなと思いつつアリババはベットの上でジュダルを待った
不器用な彼の愛情表現
***
初めてのジュダアリがエロで本当に反省はしてるんです、後悔はしてませんが。
ジュダルのキャラがぶれぶれでよく分かりません、これからゆっくりと掴んでいきたいと思います。
此処まで読んでいただき、有難う御座いました!
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