「本当は今すぐ会いたいくらいだよ」 「〜っ!」 虚勢を張れば簡単にカウンターを食らってしまった。 私が何も言えないで居ると切嗣が口を開いた 「どう?僕の気持ちは伝わった?」 「痛いほど伝わりました」 「そう、なら良かった」 柔らかい声が鼓膜を揺する。今日の切嗣の声は凄く優しくて、落ち付くような声だった。現に私も、いつのまにか心が落ち着いていた 「切嗣は…、電話だと人が変わりますね」 「君だけだよ」 「嘘臭いです」 「本当だって!君にしか言わないよ。」 嬉しいです。そう言って談笑を始めた。本当に他愛のない話をひたすらにした。普段なら盛り上がることのないような話題も深夜のテンションと言う奴で楽しめた 話題にも一区切りついて時計を見れば、通話を始めてから2時間が経過していた。カーテンから光が少し漏れている 「そろそろ眠たいので切っても大丈夫ですか?」 ← / → Back |