追いかける | ナノ

(変わっていく)の続き/アマタ視点


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「馬鹿だ…、カグラは本当に…」



つい先程まで隣に居た彼は、いつも顰め面をしていて…あんな風に顔を歪ませる人じゃなかった。

…俺のせいだ
先日の喧嘩に巻き込まれて赤く腫れた俺の頬。勿論ズキズキと痛みは耐えること無く送られてくる。でも、それ以上に…

カグラにあんな表情をさせてしまった事の方がよっぽど胸が痛かった


今にも泣きそうな顔をして俺を見つめる彼を見ると、彼が走り去っていく後を追いかけることだって出来た筈なのに、出来なかった。




追いかける事が出来たなら、俺は今こんな風に泣いていなかっただろうか?

答えは――。






隣に居てくれるだけで俺は十分幸せだったのに




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前回の分が余りにも酷かったんで続き的なのを書いたんですが…余計に酷くなりましたね、すみません。