▼ 京極マリアと愛
※現パロ
「あら綺麗なイルミネーション、さすがはクリスマスかしら」
『ああ…そんなイルミネーションも霞むほどに美しいマリア様はまさに夜空の月のよう…!』
「…あらあら、あそこのカップルは熱いわねぇ。人目なんて気にならないのかしら」
『あ、そっちを通ってはいけません!マリア様を視界の隅に入れたとなれば途端に彼氏はマリア様の虜!クリスマスが一気に修羅場と化してしまいます!』
「……ねぇこんぶ、お願いだから少し黙ってくれる?」
『私の声がマリア様に届いていたっ!!?ああ、神よ感謝します…!』
「・・・・・・」
お美しいマリア様の半歩後ろを歩いていると、呆れた風な彼女がため息をつく
その時に真っ赤な唇から漏れた真っ白な息さえ麗しい!そう伝えると今度はデコピンをされてしまいました
「ほんっ……とに仕方ないわねアナタは。妾に心を奪われるのは老若男女関係ないからしょうがないけど」
『はい!マリア様に心を奪われてからというもの毎日がイルミネーションです!』
「奪われて…ふふっいいわねぇその響き。でも妾が奪ったのよ、捨てるのだっていつでもできるんだから、気をつけなさい」
『はい!マリア様が飽きるその日まで!飽きてからもしつこくお慕いしていきますっ!!』
「…そこよ、そこ。その情熱のかけ方がおかしいの」
私のマリア様への愛はキャンドルのように燃え上がっています!と言えば、まるでキャンプファイヤーねと返された
はい、たとえ蝋が無くなってもクリスマスツリーを薪に燃え続けます!
『ああ、マリア様はツリーの天辺で瞬く星のよう…!』
「はいはい、分かったから行くわよこんぶ。妾の聖夜を独り占めなんだからしっかりエスコートしなさい」
『もちろんですっ!!今宵はまず夜景の見えるレストランでお食事、次は静かなバー、そして最後はイルミネーションをくぐりながらっ…!』
「はいはい、」
楽しみにしてるわよと先を歩くマリア様、その背を追いかけ駆けた私は恐れ多くも隣に並んでみた
20141225.
京極マリアとクリスマス
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