くるくるくるくる。
自分の事務所に戻った折原臨也は自分の机に向かうと回転可の椅子に座った。
楽しそうにくるくる回る回る。
「やっぱり人間は見ていて楽しいよ、大好きだ、愛してる!」
矢霧波江、竜ヶ峰帝人、園原杏里、そして平和島静雄。
今日見てきた人物達もまた内に何かを秘めている。
それを見ているのが楽しい。
人間を見ているのが楽しい。
「俺はどれだけ暇人なんだろうね?」
自分に対しての皮肉を、しかしやはり楽しそうな笑みを唇に浮かべて吐き出した。
「明日はどんな姿を見せてくれるのかな。楽しみだなあ楽しみだなあ!」
くるくるくるくる。
それは今の気持ちのようにどんどんと勢いを増していった。
05.ずっと見ていた私は暇人
人選目茶苦茶なのはいつものこと
設定的には罪歌の騒ぎが始まった最初らへん
三日みかん様からお題をお借りしました
2010.3.16