3人の高校生達を見ていてふと顔を上げる。
のんびりしていると奴が来てしまうかもしれない。
近くの公園に入ろうと入口に立ったとき"彼"の声が聞こえた。
嗚呼、嫌な予感的中。

「それでよ、臭いんだ。臭せぇ臭せぇと思ったらそこに必ず臨也の野郎が居やがる。
あいつ…もう二度と池袋には来んなつってるのに!」

一方通行で話し続けている平和島静雄の横には無言で頷く首なしライダーと呼ばれる女が居た。
彼女は話す事が出来ない。
だから奴との会話が成立するんだ。

「本当、セルティには優しいよね。シズちゃんてさ」

というより俺以外には優しいんだろう?


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