下品なベッドのスプリング音に少なからず男は興奮した。男二人分の重さを支えるそれは少し動く度に忙しなく音をたて。

「っ…お、い」
「……何です?」

バーナビーの腕が腰に絡みついている中、戸惑うように身じろぐ虎徹の頬は微かに赤い。その年齢にそぐわない彼の表情が、バーナビーは堪らなく好きだった。

「離せって…子供じゃねぇんだから、ひとりで寝れるだろ?」
「良いじゃないですか、減るもんじゃないでしょ」
「そういう問題じゃない」
「甘えられるの好きでしょう?」
「娘限定でな」

む、とバーナビーは虎徹を睨みつける。
虎徹は俺は悪くないとでも言うような顔でバーナビーから顔を背けた。

「僕があなたを求めてあげてるんですよ?」
「なんでそんな上から目線」
「悪いですか」
「素直じゃないねぇバニーちゃんは」

バーナビーは可愛くないことを言う少しかさついた唇にキスをした。
虎徹は欧米人は怖いねぇなどと赤い顔をして呟いていた。バーナビーはしたり顔で虎徹の首筋に吸い付いた。

「ちょっ…バニーちゃぁん?」
「おじさんが欲しいです。…これじゃ駄目ですか?」
「…50点」
「チッ」
「今舌打ちしたよね」

バーナビーは深い溜息をついて眼鏡を外し、虎徹の瞳をじっと見つめ、虎徹は冷や汗が浮かぶのを感じた。蛇に睨まれた蛙だ。

「もう面倒くさいです。とりあえず股開けよおじさん」
「バニーちゃんキャラキャラ!って、あっちょっ…!どこ触ってんだエロガキ!」















(110512)
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