ガシャンと大きな音がしてディランの体は無機質なロッカーに押さえ付けられた
苦痛に歪まれたディランの顔を冷めた目で眺めるマークは後ろから更にディランを押さえ付ける力を込める
ディランは静かにうめき声を漏らしながらマークのされるかままになっていた
それが更にマークは苛立たせる。左手でディランの両手を押さえ込み、右手でディランのくすんだブロンドを乱暴に掴み自分の方に向かせた。
アイガードがずれ、普段は隠れている森の様な碧眼がこちらを見た
マークの冷めた目をただ見つめ返すディランにマークは舌打ちし、乱暴にキスをする

「っ…は、マ…」

微かに聞こえたディランの声をマークは振りほどく様に舌を絡ませる
ディランの動きを封じていた右手でディランのズボンと下着の中に手を潜り込ませる
途端にディランは弾かれた様にマークから顔を反らした

「やだ…!やだよ、マーク、ミーが何かしたならっ…謝るから…!」
「もう聞き飽きたよ」
「ねぇ、本当に…!許して、やだ、やだぁっ!っ…あ!」

ふわふわとした隠毛を掻き分けて何の反応を示していないディランの精器を手に収める
手を動かすと先走りを溢れさせながらディランの精器は緩く勃ち上がり始める
快感に震えるディランはしゃくりあげながら嫌だ嫌だと繰り返した
もう遅いよ、とマークはディランの耳たぶを噛みながら呟いて何も慣らしていない後ろの蕾に指を突き入れた

「いっ…!や!痛っ…マーク、やだっ…いやぁっ!」
「何言ってるの、いつも此処を突かれてよがってるのはディランじゃないか」
「違う、違うよっ…やだ…た、助け、」
「…誰に助けを求めてるの?」
「……え」
「どこの誰に、助けを求めてるのかって聞いてるんだよ!」
「ひっ…あ、ぁああっ…ぐぁっ…ああぁあっ!」

痛々しい声をあげてディランは目を見開く。
既に勃起していたマークの精器を無理矢理挿入されディランは嫌な汗が背中に湧くのを感じ、精器はすっかり萎えてしまっていた。
それでも馴らされた体は何度か媚肉を擦られると快感を見つけてしまう。
ボロボロと涙を流しながらディランはロッカーに手をつく
一瞬萎えた筈の精器も再び勃ち上がり主張し始めていた

「あ、あっ!やっ、はぁっ…やぁあ…」
「ディラン、ディランディランッ…!」

首元に顔を埋められ、腰を打ち付けられる
勃起した精器を何度も擦り上げられ腰が震えた。
不意に肩のユニフォームが濡れる感触がして、マークが泣いているのだとディランは気付いた
振り向くとマークの蒼の瞳は薄い水の膜を張っていて微かに紅潮した頬には涙の後が残っていた。

「何で、泣いてるの」
「っ…ごめん」
「何で謝るの」

ディランは困った様に笑うとマークに口づける
マークは泣き虫だねとディランはいつもの調子で笑って見せた。
マークはディランの身体を抱きしめて泣いたが、ディランは微笑み、マークの震える身体を抱き返した。


























(100829)
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