「(あー‥頭痛い)」









 授業も全部終わって
 あとは部活を残すのみ

 なんとか頑張ってきたけども‥

 病は気からじゃなかったのか!
 病状悪化したじゃんよ








 「千尋ー!部活行こっ」

 「うん」









パコーン









 あたしの体調とは裏腹に
 今日もテニスコートは
 いつも通り賑やかだった

 部員達の掛け声や、
 ボールを打つ軽快な音

 後ファンの子達の黄色い声援







 「毎日毎日よく飽きないよねー」

 「…うん‥」

 「そう言えばさー、柳が・・・」





 「‥(やばい、)」



 もうダメだ、そう思った時には
 あたしの体は斜めに傾いていた







 
バタン












 「千尋?!?!」

 「おい!!」





 頭が真っ白になって
 意識が無くなる寸前



 最後に聞いたのは
 綾那があたしを呼ぶ声


 最後に見たのは
 弦一郎の、














 









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