「千尋遅いねー」

 「ああ、そうだな
 ‥…少し見てくる」

 「あっうん!わかったー
 (気になるんだな‥フムフム)」














‥‥‥‥‥‥‥‥

















 オレンジに包まれた教室で
 あたしの頭は真っ白だった



 これは夢?












 「えっと…‥(ちょい待て)」

 「俺じゃだめ?」







 目の前にいるの
 ブンちゃんだよ?

 立海大付属中の!


 テニスの王子様の…









 「えっと(…あれ)」








 あたしブンちゃん大好きなのに
 大好きだったはずなのに…

 なんですぐ返事できないの?

 それとも、








 「千尋‥返事、」

 「か、考えさせ‥て?
 ごめん、ごめんねっっ」

 「あっ!おい!千尋!!




      ‥あーあ逃げられた」






 それともこの好きは、
 恋愛の好きじゃなかったの







……………………













―ドンっ―













 「わっごめ・・・





         っ弦一郎‥」

 「ああ、千尋
 慌ててどうかしたのか?」




 なんであたしってこう
 よく人にぶつかるんだろう




 「う、ううん!何でもない!!」

 「そうか、ならいいが
 ほら、帰るぞ・・・」

 「うん・・・」














 「〜それでだな‥千尋?」

 「ごめん‥ボーっとしてた」



 告白された事で頭いっぱいで
 弦一郎に心配かけちゃった



 「かまわないが‥
 ・・・やはり何か」

 「‥あ!!!」

 「な、なんだいきなり!」







 「はい、これ!クッキー」

 「調理実習で作ったやつか。
 赤也達にあげたのでは…」

 「これは弦一郎の分!
 この前の‥お礼に・・・」

 「えっあ‥ああ、すまんな」








 なんか改まると恥ずかしいな‥














 「弦一郎の口には
 あわないかも、よ‥?」

 「いや、嬉しい」

 「そっ‥ならよかった・・・」








 や、やだっ!

 顔アツい!
 あたし今絶対顔赤いよ!!







 「ささっ!急ごっ?」

 「ああ、そうだな・・・」










 









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