早朝5:20(まだ薄暗い)


 学校に行く時間より
 かなり早い時間


 部屋に響き渡る
 携帯のアラームを止めて
 (ちなみに業火絢爛)

 ゆっくりと起き上がる






 元の世界にいた時は
 低血圧だから起きるのは遅めで

 学校も遅刻ばっかだったっけ?





 それでも早く起きるのは
 朝が得意になったからでもなく





 嫌がらせをバレない様にする対策











 ただそれだけ



















 「おはよ、綾那‥
 支度しないと間に合わないよ」

 「ん〜‥……」



 起きる気ねえな、こいつ‥








 「おーい‥いい加減に」

 「ま‥だ眠い」

 「起きないと間に合わないよ
 真田くんに気づかれちゃうし」

 「オッサンなんか知らねえ」






 相変わらず寝起き悪いな‥
 てかオッサンじゃないからね!

 まだ中学三年生だから!









 「嫌がらせとかの後始末‥」

 「‥もーいいじゃん」






 「何が」

 「バレたら守ってもらえば」

 「‥そうだけどさ、でもっ」

 「っ決まり〜、おやすみ」













 バレたら守ってもらえばいい

 確かにそうかもしれない







 だけどさ‥

















 「あたしそんな器用に
 甘えたり出来ないんだよね」

















 だから‥
















 「先行ってるね」

















 一人で支度をして
 綾那にメモ書きを残し


 真田家を出た














 「‥あついな」













 残暑の厳しい夏の終わり
 太陽がサンサンとあたしを照らした











 








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