「綾那〜?(あ、いた‥)」



 「っ‥…千尋」






 「ど、どうしたの?‥それ」









 綾那の左頬は痛々しく
 赤く腫れ上がっていた













 「‥嫌がらせ?痛い?!」


 「平気だよ‥全然平気
 だけ、ど・・・っ」


 「大丈夫?!」


 「こんなの全然痛くない!
 だけどね、悔しかった・・・

 千尋の事酷く言われて、



 だって千尋何もしてない!
 あたしだって、何も‥なのに、」







 「・・・うん」



 「あたし我慢できなくてさー
 それで、言い返したら




      …こんな感じ?」









 綾那はあははって笑って
 頬をさすった・・・








 「ありがと‥













      ・・・ごめんね」





 一人で辛い想いさせて、





 「なんで千尋が謝るの?」


 「ごめん…助けてあげられなくて」


 「いいよー?‥そんなの」











 綾那は、
 あたしのために言い返して






 それでぶたれて、

 これはあたしのせい‥?







 なんか悔しかった




 何で‥?







 ただ、一緒に笑ってたい



 それだけでいいのに













 あたし達には

 そんな権利もないの?







 「とりあえずさ‥
 保健室で冷やしてきなよ?ね」


 「大丈夫だって」


 「その顔じゃまずいでしょ?」









 “嫌がらせされてる”


 ってみんなにバレちゃうだろうし











 「わかった、千尋は
      ・・・大丈夫?」


 「あたし?!図太いからね★
 何言われても平気だよん!」


 「そっか‥(嘘ばっかり)」



 「うん!じゃあ、また後で」















 そう、


 何言われても、平気だもん











 









[*前] | [次#]




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -