「久しぶり、だな」

 「ついこの間会ったじゃん」

 「ああ、そうか‥そうだったな」













 緊張する

 だけど、あの日
 弦一郎だって緊張してたはず


 だからあたしも頑張らなくちゃ












 「あのね、‥弦一郎」

 「な、なんだ」

 「あたしもね、弦一郎の事
     ‥好きなんだ」





 そう言うと弦一郎は一瞬驚いて
 優しく微笑んでくれた





 「そう、か‥嬉しい」

 「ごめんね、あたし」




 いっぱい傷つけた




 「いや」

 「ほんと、ごめん‥」









 最近涙腺弱いのかな…
 思わず涙がこぼれ落ちる

 そんなあたしの肩を
 優しくポンポンってしてくれて


 そう言うとこ、凄く好き









 「‥だいすき」

 「俺も、だ」

 「なんか照れるね」

 「うむ」













 弦一郎の顔は赤くて
 多分あたしの顔も赤くて

 恥ずかしくなって顔を伏せた




 それからしばらくして
 弦一郎と別れ、東京に戻った











 両想い、

 つまりハッピーなエンディング
 と言うものを迎えた今

 いつ元の世界に戻るかわからない




 一分一秒が惜しい
 弦一郎の側にいたい







 景吾に、事情を話し
 立海に戻りたいと言った

 あっさり了承してくれて
 手続きも済ましてくれ


 結局景吾にはお世話になりっぱなし







 そしてあたしはまた、
 弦一郎の家に戻ってきた



 久しぶりに綾那と眠った
















 









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