「ごめん、お待たせ」


 「ううん、大丈夫
 あたしも今来たとこ。」












 ファミレスに着いたら
 綾那はもう既にそこに居て
 ブラックコーヒーを飲んでた

 あたしも席について
 ココアを飲もうとした瞬間
 綾那が口を開いた










 「なんで?」

 「なにが?」










 何に対しての疑問なのかが
 さっぱりわからない











 「何がじゃない!真田のこと、」

 「‥あぁ(そのことか)」

 「千尋は真田が好きなのに」








 え?
 決めつけですか?









 「好き、なはずなのに
 なんで答えてあげないの‥?」

 「別にあたしは」

 「真田なんて好きじゃない、
 なんて言わせないんだから!
 だってそんなはずないもん!!」

 「ははは(この子はほんとに)」











 ごまかそうと思ったけど
 綾那が泣きそうになってたから

 嘘、つけなくなっちゃった












 「ごめん、綾那‥あたしね
  確かに弦一郎のこと、好き」

 「やっぱりね」

 「だけどね、だめ‥なの
    、付き合えないよ」








 あたしは、偽善かもしれないけど
 自分よりも綾那に…

 幸せになってほしかったから










 「それってさぁ、
 トリップと関係あるの?」

 「!」

 「‥だと思ってた。
 明らかに千尋変だもん
 本当の事、教えてよ?
 あたしにも知る権利あるでしょ」





 千尋に辛い顔、
 させたくない


 そう言って綾那が泣いた












 これ以上
 隠し通すのは無理だと思った



 だから全部話した


 今まで黙ってたこと








 綾那は怒って、
 そしてまた泣いてた。












 









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