ヒミツ秘密ひみつ?

















 「学校にも来ていないのか」

 「そう、みたいだね」










 弦一郎達の話によると
 千尋がいなくなったらしい

 学校にも来ていない
 なんだか胸騒ぎがする







 「連絡も取れないんだろぃ?」

 「うん、」

 「俺からの電話も出ないんだよね」









 わざわざ俺がかけてやってんのに
 千尋も偉くなったものだね











 「ふふふ」












 「ちょ、部長どしたんスか?!」

 「不気味じゃのぅ・・・」










 いい加減電話出ないと
 おしおき、かなぁ

 なんて考えていたら
 ポケットの携帯がふるえた









 「‥あ、千尋からだ」

 「(幸村の笑顔が黒い)」








 俺の気持ちが届いたのかなー?
 電話越しの千尋の声は
 心なしか怯えているような気がした





 「もしもし、今どこにいるの?
 学校にも来てないなんて・・・え??」






 「なんとおっしゃってるんですか?」

 「俺、代わってほしいっス!」








 「ちゃんと説明してくれないと」

 「…千尋、」





 受話器の向こうで
 誰か男の声が聞こえた気がした






 「どういう事だい?!ちょっと、」









 返事はない
 ツーツーと言う機械音が
 ただただ鳴り響くだけ







 「千尋はなんと?!」

 「電話切られちゃった‥」

 「え?」

 「どういうことだよ」

















 次の日も、その次の日も
 千尋は学校に来なかった


 結局連絡も取れないまま

 先生から転校したって
 聞かされたのは
 千尋と電話してから
 三日後のことだった



 転校先の学校もわからない












 「何、考えてんだか」













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(思い通りになる事なんて)
(ほんの一握りなんだ、)













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