Royal Milk Tea様へ 相互感謝です! 拝啓、上サマ。より キャラお借りしましたm(__)m 「タマキってさ、秘密とかないの?」 「秘密?」 ある日の昼下がり。俺は相変わらずの雑務兼尻係を全うしつつ、あまりにヒマだったので聞いてみた。 聞いてみて、今更かと思った。 存在自体が謎すぎる相手に、愚問だった。むしろ秘密ではない部分の方が少ない。 ―――実際年がいくつかも分からないしな… それでも、好奇心には抗えず、俺はさらに続ける。 「何でもいいからさ、ちょっと人には言えないこととかないの?もし教えてくれたら俺も教えるし」 「残念ながらじぃのことは全部調査済みなので、今更教えてもらうような秘密もないんですが」 「ぐ……っ」 痛いストレートを食らって、俺はその場にしゃがみこむ。ちょっと待てタマキ、ここぞとばかりに尻を撫でるな。 「っ、やめろって」 「じゃあ、こちらへ」 タマキは自分の膝を叩き、お面の向こうからでもわかるくらい楽しそうな口調でそういった。 俺は『不本意だけど乗ってやるよ』オーラを出しつつ、大人しくそこに座る。 「…あぁ、この形、感触。癒しです……」 「俺よりいい尻はたくさんありそうだけどな。…本当に、なんで俺の尻なわけ?」 「俺のフェチを語らせようという作戦ですね。分かります。でも残念ながら、有料です」 「分かってねえ―っ!」 「そうですか。あ、情報量は多いですが、ここは別に隠していないところなので割安ですよ」 「金の心配してんじゃねえよ!」 「膝の上で叫ばないでください。ちょっと困ります」 「何マジレスしてんだよ…っ!」 相変わらずの調子に、お面を睨みつけながら俺は深々とため息をついた。そんな俺に向かって、タマキが喉の奥で笑った気配がした。 「―――そんなに、俺のこと気になる?」 「え…」 「そんなに、気になっちゃう?朝も昼も晩も俺のことばかり考えて、夜も眠れなくなっちゃう?」 「――――っ!別にっ!」 改めて言われるととても恥ずかしくて、俺は赤い顔をしながらそっぽを向く。タマキはお面をずらすと、そんな俺の頬に小さく音を立ててキスをした。 「―――――っ!」 「気になってくれて嬉しい、っていったんですよ?」 「知るかっ!」 「あいたっ」 俺は膝から飛び降りると、そのまま部屋の隅っこに避難した。タマキが衝撃に痛そうにしていても、俺は赤くなった顔を隠すのに必死で突っ込む余裕すらない。 藤沢豊。 本日も順調に振り回されてます。 - - - - - - - - - - thanks so much! top |