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下唇を軽く噛んで、舌でなめとる。そのたびに聡はぷるぷる震えながらも俺に応えようとしてくれていて、歯列を割って舌を滑り込ませた。

「んーっ、ふ、ぁ、だめ」

抑えきれないように漏れる声も、俺にとっては興奮材料で。

膝の上に乗せた聡に俺自身がどんな状態になっているか分からないはずもなかったが、聡はひたすら応えてくれた。

さすがに息苦しくなって、そっと唇を離す。

薄桃色だった聡の唇は真っ赤になっていて、上気した頬も合わさってとても色っぽかった。

肩で息をしていた聡は、偶然か意図的にかは分からないが、俺の股間を一撫ですると、俺の膝の上から降りた。

「湊……目、つぶってて」

そうして、そうつぶやいたかと思うと俺のベルトに手をかけたのだ。

「ちょ、聡!」
「お願い、させて!」

聡はそういうと、俺をしたから見上げながら下着に手をかけ、そうして俺の分身を愛撫し始めた。

俺の股の間に座った聡が、とても淫猥に俺自身を慰める様は、視覚的にもぐっとくるものがある。

純粋なヤツにイケナイコトを教え込む魅力というか、言葉にできない背徳感が俺の快感を加速させた。

「俺にも、触らせて」
「ダメ」
「聡、」

俺が聡の服に手をかけようとすると、聡は頑なに首を振って頷かない。無理やりするのはためらわれ、結局俺は腕をソファーに下ろした。





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