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触れられたそこが、熱くて、ジンジンして。

普段から服と触れ合っている場所のはずなのに、正常な感覚さえ失ってしまっている。

だって、俺は乳首を弄られて反応しかけているのだ。

そしてそれが、柊君に気づかれない訳もなく。

「……熱いんだけど、ちょっと」
「やぁ……っ」

するっとジーンズの上から俺自身を撫でられ、情けない声が出る。柊君はそんな俺を喉で笑うと、焦らすように服を脱がせ始めた。

「濡れると気持ち悪いだろ?先に脱がせとくから」

そんな風に、俺の意見を無視してさっさと服を脱がしてしまう。上着のボタンはすべて外され、腕にお情け程度に引っかかっている状態だ。

しかも、肌をさらけ出したことで赤く色づいた乳首が俺の目にも見えるようになって。

視覚からも犯され、俺は真っ赤な顔をそむけるしかなかった。

ジジ…っと、ジーンズのチャックを下ろされる音が嫌にリアルに響く。

この世界は柊君と俺しかいないのではないかと思うほど、静かで、淫猥な雰囲気だった。

「触るからな」
「――――――っ」

死刑宣告をするように、柊君は短く宣言する。

そうして、やわやわと揉まれると、もうダメだった。

「ん、はっ、んん…っ」
「はは、気持ちいいんだ?変態」
「ダメ……っ」

腰のあたりがじいんと痺れて、目の端に涙が滲む。

泣かせるって、こういうことか。

ぼんやりとした頭でそう感じた。

快感がもどかしくて、自然と揺れる腰がはしたない。そんな俺をあざ笑うように、柊君は焦らすような動きばかりで、俺自身からは透明な液が溢れるばかりだ。

そんな自分を指摘され、恥ずかしくて体温がどんどん上がっていくのを感じる。

汗も滲んできて、張り付く前髪が辛い。

俺のそんな視線を感じたのだろう。柊君は張り付いた前髪をそっと梳いてくれたが、肝心の刺激は強くしてくれなかった。





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