14




「う、んんっ、やぁ…」

柊君の愛撫は心地よかったけれど、直接の刺激は強すぎた。快感に翻弄されるまま、すぐに上り詰めてしまいそうになる。

「いいから、一回イケよ」
「あ、あぁぁっ!」

魚が跳ねるようにビクビクと痙攣して、俺自身から白い液体が溢れる。肩で息をしている俺を、柊君は満足そうに笑って見下ろすと、誰も触れたことのない奥に指を這わせた。

「―――――あ、ちょ」
「今イって力入ってないから、痛くない。―――力こめるなよ」
「んぅ……っ」

後ろに指が一本入ってきて、俺はぐるぐると翻弄される。

そこに入っているのを感じるが、異物感が強く、快感と言うには程遠い。

それでも、柊君の熱を痛いくらいに感じながら、根気強く解してくれる柊君が愛しくて、俺は柊君に抱きついて耐えた。

「二本目、いれるぞ」
「うん……っ」

ついに指が二本になって、俺はますます異物感に震える。

一回出したこともあり俺自身はすっかり萎えてしまっていたが、柊君が開いた方の手で優しく愛撫してくれて、すぐに快感の方が勝ってきた。

「っ!あぁ!」

そんな穏やかな快感に身を任せていた時だった。急に腰のあたりに電流が走ったような気がして、俺は思わず喘ぐ。

「あ、やっ!そこだめっ!」
「ダメじゃないだろ?…声が気持ちよさそうじゃねえか」
「ひっ、あぁっ」

あまりに強い快感に、逃げるようにイヤイヤをするが、柊君は楽しそうに笑って聞いてくれない。

執拗に何度もそこを責められ、喘ぎ疲れてしまったころに、指はやっと抜かれた。

代わりに熱いものがあてがわれ、柊君の息遣いをより近くで感じて、俺はそっと目を閉じる。





[ 136/140 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



TOP


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -