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そのあと丁寧にしゃぶりあげてヤナギさんがイったのを確認すると、僕は吐きだされた白濁ごと舐めあげ、綺麗にしてから口を離す。

ヤナギさんは僕を膝の上に乗せると、苦味の残る僕の口にキスをしてくれた。夢中になって、口のまわりがベタベタになるのもかまわず舌を絡めていると『がっつくな』と小さく笑われた。

はしたなくて、恥ずかしくて。思わずうつむくと、後ろにあった玩具が引き抜かれる。

「んっ」
「手と口を使わずに、俺をここに入れてみろ」
「あん……っ」

ここ、と後ろに指を入れられ、悩ましい声が出る。ヤナギさんの首に腕をまわし、縋るように見つめると、小さく頷かれた。

僕はその意味を察し、小さく頷いて目を閉じる。

そして、膝の上でゆっくり腰を振り始めた。

ヤナギさん自身は一度出したこともあり、すっかり萎えてしまっていて。それを愛撫するために手も口も使えなかったから、腰で愛撫した。

股の間をすり抜ける逸物に、疑似セックスの快感を感じる。腰を後ろに引いたとき、僕自身とすりあわされるとたまらなかった。

「あ……、くる…っ」
「もう少しだな」

そうして愛撫を繰り返していると、ヤナギさん自身が再び熱を持ち始める。芯を持ち始めたそれが、僕の後ろに引っかかるようになると、僕は快感に震えた。

引っ掛けて、すり抜けて。そうして僕の裏筋をなぞられる。

それだけで、もうイってしまいそうだ。

「あぁっ!」

そう思っていると、ヤナギさん自身が僕の中に入ってきた。突然にことに目を開けて涙をこぼし、ビクビクとヤナギさんの上で震える。

「ふっ……やっと入った。焦らしを覚えやがって、困ったやつだ」
「そんな……っ」
「でも、頑張ったな」

そう言って、ベッドに優しく横たえられ、僕の両目から嬉しさの涙が溢れる。

さっきの生理的な涙よりずっと多いそれを、ヤナギさんは律儀にすべてぬぐって行く。

僕は、この瞬間に弱い。

ヤナギさんが褒めてくれるだけで、性的な快感よりもずっと大きな満足感に満たされる。

昔から、褒められることが無かった僕には、一番の幸せだ。





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