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すっかり気絶してしまった晴陽の処理を終えると、俺は隣に寝転んだ。

昔はよくこうして泊って。雷が怖くて手をつないだこともあった。

ヤツの口癖は『置いていかないで』で、俺は『しょうがねぇな』って笑って手を伸ばす。

今日、初めて自分のしてきたことを後悔した。

いつだって、変化は必然で。ヤツも『置いていかないで』を封印し、かわりに『頑張って追いつくから』と来たもんだ。

俺の髪が黒から金に変わったように、コイツにも変化が訪れていたのだろう。

今まで気付けなかった変化を、気づいてやれるようになりたい。

できれば、コイツの隣で。

そうして、ねじ曲がった関係を、もう一度正せるだろうか。

もしも、できたなら。

きっと、もっと優しくできる。

きっかけはきっと些細なことで。

ならば、努力さえすれば些細なことから正すことだってできるはずだ。

起きたら一番に、ちゃんと『おはよう』と言おう。

きっと、笑える。笑える自信がある。


むき出しの肌から伝わる体温に、俺は信じられないくらい穏やかな気持ちで目を閉じた……。






次に晴陽視点があります。



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