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慣らすのもそこそこに、自分のものも取り出す。すでにオサナナジミサマの痴態で臨戦態勢なそれを、見せつけるようにあてがった。

「見とけとはいわねぇけど……他のヤツに足開く前に、腰使い覚えろよ」
「うっ―――――あああああああっ!!」

ぐっと一気に突き入れると、晴陽の目から大粒の涙が溢れた。しゃくりあげるのに合わせてさらに付き進める俺は、まさしく鬼だろう。

「キツ…おら、息吐け」
「うっ……うん」

コクコクうなずくと、震える体で言われた通り浅い呼吸を始めた。その一生懸命な姿は、まるで昔のようだ。

いっつもいっつも人の金魚のフンしてて、そのくせドン臭くて。

それでも、遊びに誘ってやった時の嬉しそうな笑顔とか、親に連れて帰られる時の泣きそうな顔とか。

全部、こんなに簡単に思いだせるのに。

そのオサナナジミサマが、俺の下で啼いている。

どこからこんな風になってしまったんだろう、と怒りが冷めてきた頭で考える。変わったのは、きっと俺で、先に手放したのは俺で。

諦めて、突き放したのはお互いで。

「ち、あき……?」
「あぁん?」
「う、ごかないの」

戸惑いを浮かべるヤツに、俺はあぁ媚薬飲ませたんだっけ、と思いあたる。俺のモノになじんで慣れてきて、快感が足りずもどかしいのだろう。

「うごかないなら、俺が…動く」
「はぁ?」

何言ってんだ、と思ったら晴陽は思い切り起き上がると逆に俺を押し倒した。

いわゆる騎乗位という奴で、晴陽はそのまま震える体で腰を振り始めた。

「んっ…くぅっ、」
「オイやめとけ童貞が」
「いやだ…ぁ……ねぇ、ちあき、きもちい?」
「それどころじゃねぇよっ!」

無理をしている晴陽の奥から赤いものが滴る。

顔を真っ赤にして、あふれ出る涙をぬぐいもしない。ヤツの中心はさっきより萎えてしまっていて、媚薬の効果などあったものではない。

「やめろっつってんだろ」
「いやだってばっ!」
「晴陽っ!」
「だめ、気持ちよくなってっ!」




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