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「なぁ、今どんな気持ち?素直に言わないと握りつぶすから」
「うぅ…痛い、はっ、やだぁ……っ」
「それだけじゃないでしょ」
「ふぅ、ん、き、気持ちいっ」
「そうだよね。―――変態」
「あぁぁっ!」

変態、の言葉と同時に先端を責められ、俺はあっけなく果ててしまった。

連日の情事で薄くなった精液がとろとろと溢れるのを眺めながら、はぁはぁと肩で息をして郁をうかがう。

郁は、びっくりするくらい静かだった。思わず窺うように起き上がろうとすると拘束が邪魔したが、その身じろぎに郁も顔をあげた。

「はは…見てよオヤジ、俺の兄弟出ちゃったね」
「―――っ!やめ……っ」

声だけで笑うと、郁は俺の精液を身体になすりつけ始める。さっきの歯形に染みて、俺は逃げるように腰を揺らした。

「自分が出したからもういいって?ほんと自分勝手だよね。―――俺にもいい思いさせてよ」
「ちょ、待て――――あぁぁぁっ!!」

俺の制止も待たず、郁は俺の後ろにグッと雄をつきいれてきた。昨日も使った場所であるため痛みはなかったが、絶望感は大きかった。

「あ……あぁ…っ」
「ふ…っ、慣らさないでも入るんだね。ここ、もう排泄器官じゃないじゃん。完全な生殖器だよ」
「い――――っ」

郁はそういうといきなり腰を動かし始め、彼がつけた歯形をもう一度なぞるように爪を立ててくる。

「いっ!いやだっ!郁っ!郁ぅっ!」

息子に犯されているなんて。

道徳とか、世間体とかはくそくらえだと思っていた。でも、実際はそうじゃなかった。

面倒くさいと、責任から逃れるように逃げて、突っぱねていただけだったのだ。

だから、こんなにも絶望感が大きい。

泣き叫ぶように名前を呼びながら、狂ったように首を振ってイヤイヤをする俺に、郁は無情にも突き上げをやめることはなかった。

むしろ、中にある郁自身は固く大きくなっている気がする。





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