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※子×親
無理矢理注意



―――俺は多分、世界中でも最低な部類に入る人間だ。おもに下半身の問題で。

気がついたころにはもう童貞ではなかったし、ゲイよりのバイで節操無し。男に抱かれながら女を抱いていた時期もある。

子ができたからと言われれば惰性で結婚した。だけど愛をはぐくむ努力もせず、相変わらず外にふらふら歩いていて、家にいる時間の方が少なかった。

嫁は耐えた方だと思う。世間体を気にしていたのかもしれないが、結婚して5年で離婚した。

俺は世間体なんかくそくらえだと思っていたし、それから自分の生活が変わることはなかった。むしろ、それをネタにたくさんの男を引っ掛けるようになったと思う。

そうして、俺にバツが下った――――



「―――なぁ、あんた渉(わたる)さんでしょ?」

そう言ってやってきた学ランの学生に殴られ、あれよあれよという間にベッドに運ばれ、自由が利かないように拘束された。

前日の情事の名残でけだるい身体は突然のことについていけず、困惑ばかりが浮かぶ。そんな俺をあざ笑うように、学生は口を開いた。

「自分からは散々誘っといて、突然のことはダメなんだね。なんていうか―――ほんと、つまんない人」
「な……っ!」

いきなりのダメ出しに、かっとなった。俺は自由になる足で相手を蹴ろうとするも、予測済みだったのかさらりとかわされてしまった。

それがますます俺の癪に障り、顔を真っ赤にして叫ぶ。

「んだよ…っ!テメェこそいきなり人の家に押しかけやがって!どんな教育受けて来たんだ!」
「何も。―――でも、あんたよりはマシなつもりだけど?」
「うぁっ!」

学生は無表情で見降ろすと、俺の肩を足でグッと踏みつけてくる。ぐりぐりと力を入れられ、上から冷たい視線で見降ろされ、俺は恐怖に震えた。

「なぁ――――オヤジ?」
「な―――」





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