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※撮影、ローションプレイ、輪姦
※いわゆるハピエンじゃないのでご注意





―――僕はインランで、どうしようもなくって。

セックスができない環境なんて耐えられなかった。

「―――じゃあ、今日の撮影に入ってくれる、珠樹(たまき)君ね」
「よろしくお願いします」

そんな環境に耐えられなかった僕は、ゲイビデオに出ることになった。

僕は生粋のゲイで、彼氏は元ノンケ。飽きられるのなんかすぐで、セックスなんてもう何か月もしていない。

「君、今日何してもいいんだって?」

そう言って声をかけて来たのは、見覚えのある男優だった。一年ほど前、自家発電用に買ったビデオの中にいた、稜(りょう)さんだ。

気安い雰囲気で話しかけられ、僕は妖艶に微笑む。

「はい。最近セックスできなかったんで、めちゃくちゃにして欲しいんです」
「ふーん。…監督が男優いっぱい呼んでるから、輪姦かもね」
「そんなの初めてなんで、わくわくします」

にっこりと笑ってやれば、稜さんは僕の頭をポンポンと撫でた。画面の向こうにいた人と、こんなふうに出会うことになるなんて、運命ってわからない。

稜さんは、ビデオの中で一番抱かれたいと感じた男優だった。映像の中に映る身体は均整の取れた見事なもので、あの腕に抱きしめられたら、と想像しただけで抜けてしまう。

そんな相手が、僕を抱いてくれる。

それだけで、僕の身体は期待に熱をあげた。

「じゃあ、珠樹君脱いで。最初からきてなくてもいいから。そのかわり、無理ヤリっぽさを出すために手枷はさせてね」
「はい」

言われるがままに脱いでいき、両腕を拘束される。この格好だと大事な部分も隠せないな、と思っていると、上から一気にローションをたらされた。

「珠樹君、トばすのに媚薬いる?」
「……要りません」
「よかった、用意してなくってさ。最初はあんまり喘がないで、適当に嫌がってね。後から好きに乱れていいから」
「分かりました」

僕が頷くと同時に、カメラが回り始める。ローションまみれの僕の身体に、様々な男優の手が這いまわった。




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