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そんな反応に満足したのか、男は俺の中から指を抜き取るとカチャカチャと音を立てながらベルトを外し、俺の後ろに男のものを押し付けてきた。

「―――じゃあかわいいセナ君、『入れて』ってお願いしてみようか」
「………っ!」

どこに、何を、なんて俺がどんなに馬鹿でもわかる。がたがたと震えながら情けなさに涙も滲んできた。

「……や、できない…っ」

後ろの男を振り返ってそう懇願しても、境内からの逆光で男の顔は見えない。ただ口元が緩く弧を描いて、俺の頬を男の手が優しくなでた。

「…セナ君は泣き顔もかわいいね。どうしよう、俺はまっちゃいそう」
「―――――っ!」
「あは、泣くほどうれしいんだよね。そんなに泣かなくても…いう事聞いたらもっと天国だし――」
「ぅむぅっ」
「――――いう事聞けない子は、お仕置きだね」

頬を撫でていた手を喉の奥に突っ込まれ、えづく感覚に涙がまたあふれる。それに構わず、男は何度も口の中を指で蹂躙した。

「っふぐ、ぅぉぇっ、ぅっ」

―――苦しい苦しい苦しいっ!

「いっぱい泣いて、苦しそうでかわいいね…さぁ、どうしてほしい?セナ君」

ひとしきり口の中をもてあそんだ男は、指を口の中から取り出して俺の顔を覗き込んだ。

「…入れて、下さい…」
「聞こえないなぁ」
「……俺の中に、入れてください…っ!」

もうやけくそだった。俺はみっともないくらいボロボロ泣きながら相手に懇願した。

「そうだよね、しょうがないなぁセナ君は―――かわいそうなくらい、淫乱なんだね」
「あぁぁ……っ!」

男は満足そうにそうつぶやくと、俺の腰を抱え直して―――無理やり俺の中に突き入れてきた。

「あっ、あぁ…っ!」
「はあ…はぁ…サイッコー」

―――この、変態が。

後ろで息を荒らげる男の声を聴きながら、俺は心の中でそう毒づいた。

―――しかし、この悪夢のような時間が続くことになるとは、この時の俺は思いもしていなかったのだった―――







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