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「ちょっと固くなってきたね、やっぱり若いなぁ」
「ぅあっ!」
上に乗っかられた状態で、変態の膝が俺自身をぐりっと押した。恋愛経験もないし、性行為なんて初心者マーク同然なのでちょっとした刺激にも反応してしまう自分の体が恨めしかった。
「あ、あぁっ、触るなぁ」
「ふふ、膝でも気持ちいいんだね」
「ちっ、違うっ」
「本当?俺の膝を濡らしてるいけないおちんちんは誰のかな?」
「いうなぁっ」
膝と擦れた俺の息子がどんな風になっているかなんて俺がわからないわけがない。それでも、変態に観察するように言われると燃え上がるような羞恥とともに、また背筋がぞくぞくと震えるような快感が迫ってくるのだ。
「そういえば、おしりは大丈夫かな」
「っ、ひ」
変態はそういったかと思うと俺の上を移動し、俺のケツをまじまじと観察し始めた。
「切れてはないけど…少し赤くなってるね」
「見るなよ!この変態っ!」
「…セナ君なら変態って呼ばれるのも悪くないかな。でも、『やだ』『するな』ばっかりはちょっといただけないなぁ…」
「うああっ!」
俺はまた変な声を上げてしまった。変態は少し不満そうに言ったかと思えば俺の息子をぱくりと口に含んだのだ。
「あぁっ、やぁっ」
ダイレクトな刺激に、俺の体はビクビクと跳ねる。変態はわざとらしく音を出して吸い上げ、じゅるじゅると淫猥な音ばかりが部屋に響いた。
ガチャガチャと手錠が無機質な音を立てる。そんな様子を観察するかのように、変態はじっと俺の方を見ていて、それがたまらなかった。
「っ、いた、」
そんな中、変態の指が俺の中に沈んだ。まったく濡らされていなかったことと、今朝からひりひりしていたことがあって痛みに顔をしかめる。
「うーん、やっぱり痛いことをするのは性に合わないなぁ」
変態は俺の反応を見ると、俺の息子から口を離して立ち上がりながらそうつぶやいた。
俺はやっと解放されたと安堵の息を吐いたが、それもつかの間、変態はすぐに何かボトルを持って俺の上に戻ってくる。
「じゃーん、ローションだよー」
変態はそういいながら俺の前にボトルを見せつけてくる。どきついピンクのボトルを見せつけられて、俺は言葉も出なかった。
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